「肉を食べるお年寄りは、元気で長生きする人が多いらしい」イーディ、83歳 はじめての山登り night runnerさんの映画レビュー(感想・評価)
肉を食べるお年寄りは、元気で長生きする人が多いらしい
2階から車椅子エスカレータで降りてくる夫は、そもそも、2階でどうやって椅子に座れたの?服は自分で着ることできないのでは?
スコットランドのインバネス駅のホームに降り立ったイーディに、ジョニーの恋人フイオナがぶつかった。倒れたイーディのこと、二人ともあまり心配してないし…
途中までは、いまひとつ現実的ではないなあ…と思って観てましたが…
イーディさんに笑顔が増えてきて、凍った心が溶けていくのがわかって、気がついた。
そうか、これは、ある意味、『女の子の物語』なんだなあと。
その後も、独りで山に行かせる?道迷い・疲労凍死高率!3日分の食料やテントの入ったザックは重たいだろうし……。オールを落としたボートは都合よく岸に着くし。
でも、これは『女の子の成長物語』。だから、ある意味、なんでもあり。現実だけど現実でなくてもいいんだと。『Wの悲劇』、『あずみ』、『ダイナー』なんかと同じように。
イーディさんは、結婚してからは時間が止まってたのかもしれない。
雨の夜、実際の猟師でも、お父さんのメタファーでもどちらでもいい(焼くことができなかった、大事に持っていた葉書。窓辺にそっと置いて小屋を出ました)。
息をのむような美しい景色があいまって、ひとつひとつのシーンが心地よく、清々しく響いた。ずーっと、うるうるして観ました。
そして、スイルベン山が、はっとするほど美しかった。
イーディ役のシーラ・ハンコックさんがサイコーにカッコよかった。
スケールは違うかもしれないけれど、(屋久島の)モッチョム岳を思い出しました。
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