劇場公開日 2021年1月8日

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「一升飯の弁当箱ってどんだけ~」大コメ騒動 カールⅢ世さんの映画レビュー(感想・評価)

4.0一升飯の弁当箱ってどんだけ~

2021年1月13日
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鑑賞方法:映画館

泣ける

笑える

左時枝と柴田理恵のリアル姉妹。
笑っちゃいますね。
ともに富山出身。
富山出身の清んさのおばば役の室井滋、弁士役の西村雅彦、ナレーション役みたいな立川志の輔。監督も富山出身。
残念なのは富山弁をまったく知らないもので、たぶんこの映画の良さの半分ぐらいしか堪能できていないのではと思ってしまった点。しかしながら、すごいこと言ってるな~的な感じはひしひしと感じられました。
室井滋の啖呵。かなり、すっきりしました。
黒岩(石橋蓮司)は悪代官でしたね。白い制服の警官たちも結婚の祝いのどさくさにおばばを逮捕してしまう。違法な集会ということでしょうか。鯛を踏むな❗熊沢署長が黒岩にも鷲田米屋にもおんなじセリフ繰り返して言うのが当時の警官の立場をよく表していました。
大正7年(103年前)のお話で、暢気節、あきらめ節、宵待ち草などが流れます。志の輔の歌が下手🙏 志の輔も富山出身なんだから、ナレーションも富山弁でやって欲しかったですが、そうなると解説の内容もわからなくなってしまいますね。
騒動のシーンは反則だらけのラグビーの試合のようでもあり、鈴木砂羽のロープワークは西部劇。せっかく綺麗な女優さんたちはホタルイカの沖漬けみたいに顔黒くて、なかなか誰だか分かりにくい。
舞羽美海の一人娘「おみつ」が鷲田米屋で死んだのがとっても可哀想でした。石橋蓮司に手込めにされてしまうよりかはマシでしたけど。
あの子役の娘、よかったです。井上真央の息子役もよかった。子役の子のセリフはよくわかったから、余計に胸に詰まりました。
当時の農村はもっと貧しかったんでしょうね。兵隊になるしかなかったり、女郎屋に売られるしかなかった時代を振り返り、今日のありがたさを感じながらも、国民はもう少し、声をあげないといかんということでしょうか。清んさのおばばみたいな強力なリーダーをついつい求めてしまいますね。弁士におばばが言うセリフもよかったですね。口先だけで飯が食えるあんたとおれたちは違う的な。小池の百合子ちゃんにも、テレワークだけで世の中回ってるんじゃないと言ってやりたい❗
米米CLUB カールスモーキー石井の歌はあんまり刺さらなかったです。おとなし過ぎだし。

カールⅢ世