劇場公開日 2020年11月6日

「彩りの赤い梅干し」461個のおべんとう サプライズさんの映画レビュー(感想・評価)

3.5彩りの赤い梅干し

2020年11月9日
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鑑賞方法:映画館

泣ける

笑える

幸せ

イノッチ主演ということで鑑賞。
見るまいか見まいまいか迷っていたくらいなので、そこまで期待はせず。

予想を上回りました。
ほっこりするすごくいい映画に仕上がっていました。
やっぱり、ご飯の映画はいいもんだな〜

長年連れ添った妻と離婚をし、息子の虹輝(道枝駿佑)と2人で暮らすことになった一樹(井ノ原快彦)は、高校生になった虹輝に対して毎日お弁当を作るから毎日学校に行けという約束を交わす。

イノッチが料理→お弁当を写真に撮ってインスタにアップ→道枝が学校で食べる...の3連発で見事にお腹が空き、なんだか料理がしたくなった。こんな風に楽しく料理が出来たら幸せだな〜

ライブの演出、楽曲ともにすんばらしい。
普通にいい曲だらけでした。一回目のライブでの曲はめっちゃ好みでしたね。
料理も作りたくなる、ギターも弾きたくなるはで個人的にはいい影響を与えてくれた気がします。

主演のイノッチ、道枝駿佑はもちろんの事、友人役の森七菜,若林時英や家族にあたる倍賞千恵子や坂井真紀など出演者全員とてもいい演技だった。
道枝に関しては、今作で初めて知ったのだが中々良かったなと。これからが楽しみですね
森七菜は相変わらずホントにいい役者だなぁ。まだ3作品しか見たことないが、どれもすごく印象深いです。

The・高校生みたいなストーリーで、言っちゃえばありがちな展開。しかし、付箋で遠回しに恋愛について伝えたりする姿やインスタにはホッコリ。エンドロールではホロリと泣けました。

しかし、劇中に2回ほど出てくる「もっと詳しく話した方がいい?」という場面。流さずに話してくれよ!と思いました。離婚に関してはホントによく分からない

上の文と繋がるんですが、心情の変化の描き方が少し下手くそかな。何故思いを寄せているのか、何に惹かれたのか。それがあったらもっと感動したし、よりいい映画になっていたと思う。

白米のように何もしないと何も味がしない人生。
希望の光卵焼きだったり、個性の緑そら豆だったり、色々あるけれど、やっぱり情愛の赤梅干しが1番大切だ。愛があるだけで人生は彩られる。
おべんとうと人生は通ずるものがあるのかもしれないね。

月イチペースぐらいに見ているご飯関連の映画。
その中でも去年公開されてかなり評価が高い、「今日も嫌がらせ弁当」が今作と似ているとの事だったので見てみようかしら。

サプライズ