劇場公開日 2020年6月5日

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「最高に面白いSFギミック! +アレ」ドロステのはてで僕ら kizkizさんの映画レビュー(感想・評価)

4.5最高に面白いSFギミック! +アレ

2020年8月3日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

サマータイムマシン・ブルースのギミック面に特化した内容かな?と思ったらしっかり甘酸っぱさも。
最後に炸裂するバレーボウイズの説得力!
ギミックSF青春映画の新しい傑作!

内容が内容なんでネタバレ無しで感想を書くのは難しいですが……;

「サマータイムマシンブルース」は青春劇とタイムスリップのギミックが絶妙なバランスで同居してました。
今作はギミックに力が入ってる部分が大きい。
どうなってんの?どうなっちゃうの?の連続でずっとワクワクして見てました。

ひたすらのギミック遊び……からのラストシーンにしびれました!めっちゃ良いシーンだったなぁ。
取ってつけたわけじゃなく、むしろコレこそが本質だった気さえしてきます。

サマータイムマシンブルースに通じる悪ふざけする登場人物たちのウザさにニヤニヤ。

ウザい行動で物語がまわっていくおかしさ。
外から見たらアホらしいけど当の本人たちは必死。
あぁ、愛おしいなぁ。

アホなノリに楽しんでると”あれ?これどうやって撮ってるの?”ってなる。特にモニター先に映る”自分”。

別録りで同じ動きをトレースしてると知って、この人たち頭おかしいな;ってなりました。
恐ろしい作り込み、技術、そして演技力の賜物。もはや狂人の域。

難点としてはコンパクトすぎること…だろうか?
小さなコトが大きな話になっちゃった!ってなカタルシスは弱い。

と同時に、小さな空間/時間で起こるプチパニック&ミニ解決こそが愛おしさに繋がっている点もあるので仕方がないのか。

逆にそこぐらいしか気になる点がない!

やー、ほんと面白いギミック!
+物語の楽しさと絶妙な甘酸っぱさがあって……あぁ、いい映画だなぁと。

kizkiz