「本当の“善悪”とは。考えさせられる、人間と妖精の共存。」羅小黒戦記(ロシャオヘイセンキ) ぼくが選ぶ未来 門倉カド(映画コーディネーター)さんの映画レビュー(感想・評価)
本当の“善悪”とは。考えさせられる、人間と妖精の共存。
【賛否両論チェック】
賛:人間と妖精の共存や対立を通して、真の“善悪”について、改めて感じさせられる部分が多い。
否:能力の説明や境界の話等、少し難しい内容が多い。画の雰囲気も、割と好き嫌いが分かれそうなところ。
人間から逃げてばかりで、ひっそりと生きてきたシャオヘイと、人間でありながら、妖精との共存を模索しているムゲン、そして人間を敵視し、妖精が安心して生きられるよう夢見るフーシー。そんなシャオヘイやムゲン、フーシー達の姿を通して考えさせられるのは、本当の“善悪”の在るべき姿です。
仮に人間にとって良いことでも、それを他の生き物から見た時に、決して良いことではなかったりするように、物事は良い面ばかりでもなく、逆に悪い面ばかりでもないという、半ば当たり前のことを改めて痛感させられるようなお話です。
妖精の能力の説明や、人間と妖精の境界の話等々、要所要所で小難しい内容が多いのが難点ではありますが、意外と色々なことを考えさせられる作品でもありますので、気になった方は是非。
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