「日本のアニメ技法の良いところを詰め込んだような中国アニメ」羅小黒戦記(ロシャオヘイセンキ) ぼくが選ぶ未来 Junさんの映画レビュー(感想・評価)
日本のアニメ技法の良いところを詰め込んだような中国アニメ
クリックして本文を読む
いい作品でした。現代社会において妖精と人間社会が共存してる、最近よくある今生きてる社会の裏側みたいな設定で別段人間と妖精が敵対してもいない割とゆるい関わりの理想的な隣人関係を望む世界。まあ妖精って言ってるけど中国的には妖怪というか妖なんだろう。
正直ストーリーは目新しさはなく、はっきり言って王道かつ丁寧なロードムービー。いろんな人といろんな場面に出会って主人公たるシャオヘイが人嫌いから段々と世界の広さと深さを知って成長する話。なのでほとんど頭を使うことなく全編にみっしり詰まったヌルヌル動くアクションに入り込むのが楽しい。よく動く細かく動くとにかく動く。カメラワークグルングルン変わるしハイスピードすぎて何やってるか分からんけどとにかく動く。この手の作画カロリーかかる作業を中国メーカーができるようになると日本アニメの優位さが薄くなるなあ。
絵はまだ古いというか動かすためにシンプルだけど中国資本とやたらにでかい中国映画市場ではガンガン金かけて動かす事やってきそう。RWBYと違いセルアニメみたいだけど、ここまで派手なアクションアニメは最近何があったかなあ。
個人的には落ちてくるところを掴んで乱れた襟を直してるシーンがキャラクターの個性が出てていい演出だと思うし、そういう細かいところにこそ世界観が宿ると考えてるので、丁寧さのある良い作品でした。
コメントする