劇場公開日 2021年2月11日

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春江水暖 しゅんこうすいだんのレビュー・感想・評価

全36件中、1~20件目を表示

4.0この長回しの映像美には圧倒される

2021年1月31日
PCから投稿

江南の都市、富陽に富春江という大河が流れている。大規模な再開発によって日々姿かたちを変えるこの地で、四季折々の自然の息吹を胸いっぱいに吸い込みながら生きる一族の物語。2時間半という長尺ながら、本編が始まればその長さにも納得がいく。何しろ本作はワンシーン、ワンシーンが超長回しで撮られ、そのいずれにも驚異的な映像美とカメラワークが内包されているのだ。とりわけ大河や山々が映り込むショットは圧巻のひとこと。古より景勝地として愛されてきた土地だけに、10分を超えても途切れることのない映像に身を委ねながら、いつしか自分が山水画の繊細な筆遣いを地道に目でたどっているかのような思いすら込み上げてくる。この悠久の時間の中で、時に人間はとてもちっぽけな存在にも見える。だがそれでもなお、様々な困難と直面しながら歯を食いしばって生きる姿がとても切なく、愛おしい。まだ30代序盤というシャオガン監督の今後が楽しみだ。

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牛津厚信

4.0☆☆☆☆ 何の予備知識も無しで、ただ評判の良さ➕どうやら長回しのカ...

2024年3月9日
iPhoneアプリから投稿

☆☆☆☆

何の予備知識も無しで、ただ評判の良さ➕どうやら長回しのカメラが凄い!…って事だけは伝わって来た。

ある程度はドキュメントタッチなのかな?と思っていたら、思いっきり劇映画でしたなあ〜。
しかしこれ、中国国内の中でも有名な俳優さんが演じているのだろうか?
観ていても、そんな感じがしないくらいに、皆んなが自然な家族そのものに見えました。

注目していた長回しだったけれども、思いのほか全編を通して、短いショットの切り返しが多かった気がします。
勿論、超絶な長回しも有って。特に前半での、河岸を延々と流れて行くショットは確かに凄かった!

後半にも河岸を流れて行くショットが有り。この時の移り行く時代の流れで生まれた、新しい高層ビル群と。対比して朽ち果てて行く、これまでのアパート群が一緒に映る場面は、忘れ難いショットの1つです。

映画は、この移り行く中国社会の中で。必死に対応して行こうとする。ある1つの家族の、生活の変化を中心に、描かれていました。

・長男としての自覚から、家族想いの家庭には年頃の嫁が。

・一見すると、1番生活が困窮していそうな次男夫婦は、実に堅実な生活を営み。お金が必要…と感じた、その時には。特にケチる事も無く使うしっかり夫婦。

・障害を持つ子供を抱える三男は、常に人生一発逆転を狙うギャンブル男。

・そして四男は、何時もこの家族の中では、流れに身を任せるだけの静かな男、、、なのだが。

そんな四兄弟を産んだ母親が…と言ったところから映画は始まり。そしてその母親が、自身が抱える病から〜と同時に。長男夫婦の娘に、結婚相手が生まれるドラマを縦軸とすると。四兄弟それぞれが抱える悩みであり。問題が浮き彫りになる横軸が絡み合いながら、あっという間にエンディングへとなだれ込んで行きました。

「今は昔とはもう違う」

何かと新しい世の中に対して言いたくなるのは、古い世代の愚痴であり。凝り固まってしまっている意識の考え方。
それを若い男女は、ただ黙って聞いて受け取るしかなかった。

そんな、旧態依然な家族の姿を見守っていた母親が、静かな怒りを見せた時。スクリーンを見つめていたこちらの胸には、崇高なる感動が湧き上がって来ました。

〝 新しい社会に溶け込んで、変わっていかなければならない 〟

その意識の変わり方を促したのは、母親であり悠久なる大河の流れだったのです。

映画の最後は、言ってみれば《輪廻転生》とゆう考え方の1つと言って良いのかも知れません。
人間はいつの日にか朽ち果てては死んで行く。
そしてまた新しい家族が生まれ、家族には新しい歴史が刻まれて行く。

…その刹那、、、こ、こ、これは?

最後の最後に、我々はひょっとしたならば。今観たのは。(あの『ゴッドファーザー』三部作に匹敵するくらいの)とんでもない大河ドラマの、ほんの序章に過ぎなかったのかも?…とゆうのを知るのだった。

2021年3月7日 キネマ旬報シアター/スクリーン1

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松井の天井直撃ホームラン

3.5良い雰囲気

2023年2月11日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

映像が全て山水画の様に美しい。ストーリーは普通の家族に起こる人生の色々で特にドラマチックな事はありませんが、何だかずっと観ていられる感覚。台湾ニューシネマの様な雰囲気の良い作品が好きな人にはオススメです。

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tomoboop

4.0母親の介護問題。 長男の一人娘の縁談。 次男の一人息子の結婚と新居の問題。 三男の息子はダウン症。 三男が主催するイカサマ賭博。 四男のお見合い。 長い映画だが、 一族の悲哀や喜びの場面が描かれる。

2023年1月28日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

泣ける

悲しい

難しい

動画配信で映画「春江水暖 しゅんこうすいだん」を見た。

劇場公開日:2021年2月11日

2019年製作/150分/G/中国
原題:春江水暖 Dwelling in the Fuchun Mountains
配給:ムヴィオラ
汉语普通话 / 杭州话
顾晓刚監督

まったく聞き慣れない言語だった。
上海語ともちょっと違う気がした。
杭州话とは中国の10大方言のひとつらしい。

英語から翻訳-杭州方言は、中国の杭州市とそのすぐ近くの郊外で話されていますが、Xiaoshan や Yuháng などの杭州から離れた地域は除きます。杭州方言の話者の数は、約 120 万から 150 万人と推定されています。それは中国の品種の 1 つである呉の方言です。 ウィキペディア(英語)

物語の舞台は杭州市富陽区。
上海人は杭州人を田舎者扱いするが、
杭州人は富陽人を田舎者扱いするらしい。

高齢の母親の誕生日に4人兄弟と親族たちが集まった。

長男はレストランを経営。
次男は漁師。
三男はヤクザっぽい。
四男は40歳前の独身。

母親は宴会の最中に脳梗塞で病院に運ばれた。

お互いの家族で大金を貸したり借りたりしていた。
それなりの信頼感で結ばれている兄弟。

母親の介護問題。
長男の一人娘の親に歓迎されない縁談。
次男の一人息子の結婚と新居の問題。
三男の息子はダウン症。
三男が主催するイカサマ賭博。
四男のお見合い。

150分の長い映画だが、
一族の悲哀や喜びの場面が淡々と描かれる。

ラストシーンで第1章終了のクレジット。
続編があるようだ。

カンヌ映画祭批評家週間のクロージングに選ばれた作品。

満足度は5点満点で4点☆☆☆☆です。

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ドン・チャック

4.0【"帰魂" 変わる街と大家族の変わらぬ絆を富春江は何時でも、優しく見守っている・・。】

2021年8月30日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:映画館

悲しい

知的

幸せ

- 中国の浙江省を流れる大河、富春江。四人兄弟は江の街、富陽で暮らしている。この物語は再開発が進む街に暮らす四人兄弟とその家族を描く壮大な人間ドラマである。-

◆感想
・富春江から撮される人々の姿を長回しで撮る手法。
- ジャン先生が、グー家の長男の娘グーシーに父親に会わせる決意を固める為に江を延々と泳ぐシーン等・・。-

・中華飯店を営む長男、漁師の船で暮らす次男、ダウン症の息子を男手一つで育てる博打打ちの三男、独り身の四男。
- 各々のキャラクターが、しっかり屹立し、老いた母親の面倒見問題、娘、息子の自由恋愛に対する世代間の考え方の違い等が、四季の移ろいと共に、描かれている。-

<第二作は夏がメインで、描かれるのだろうか・・。三年近い年月を掛けて、近代化の進む中国で、衝突や和解を繰返しながらも、逞しく生きる大家族の絆を富春江の揺蕩う流れと共に、四季の山水の風景を背景に描き出した作品。見応えが有ります。>

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NOBU

4.5デビュー作とは思えない完成度と満足度

2021年7月29日
iPhoneアプリから投稿

まず驚くのは、この稀に見る傑作が、名画座やミニシアターが無く近年乱立するシネコンでハリウッドの大作や厳しい検閲を受けた国内の新作しか観られない中国の映画事情のなかで生まれ育ち、ネットの海賊版で日本や韓国の映画やアニメから影響を受けた若き天才監督のデビュー作だということ。

浙江省杭州市富陽に生きる市井の大家族のリアルな生活とそこに起こる変化、山水画のような美しく質素な四季の風景がスクリーンいっぱいに満ちていて、2時間半という時間を忘れてこの世界にどっぷり浸りきった。
コロナの影響で簡単には行けなくなった中国の現地に居るかのような心地好い臨場感。
静かに穏やかに、しかし着実に変わりゆく街と人々の人生。主だった出演者の多くが、監督の親戚縁者で構成されていることも余計な演出や演技を排除していて実に効果的。

エドワード・ヤンの「牯嶺街少年殺人事件」を観た時の満足感に近い。
いやー凄いわ、これは。まいった!
この監督の次回作が今から楽しみだ。

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SG

とても素晴らしい作品です 150分の間ずっと刮目させられました 僕...

2021年7月15日
スマートフォンから投稿

とても素晴らしい作品です
150分の間ずっと刮目させられました
僕はこの作品が好きです

演出とそこに元から存在するものの境目がわからなくて、川の流れをずっと見るように自然な作品でした

ロングショットの、エキストラなのか映り込んだ人なのかはわかりませんが、僕にはフラッシュモブのように交錯して、押し付けがましくないお洒落なエンターテインメントでしかありませんでした

考えれば考えるほどあれは計算されている

この作品は孤独を映しませんでした
家族愛、郷土愛、映画愛
良い作品に通念する
愛という大きな存在がある

(表現を星や点数で評価することに、それは違うのではないかと最近思い始めてきてる。つけないと投稿できないので仕方なくつけてる)

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たな

4.0伝説の長回し

2021年7月10日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:VOD

『山の郵便配達』も『初恋の来た道』も、主役は中国の自然だった。この作品もそうだ。主役は、蕩々と流れる富春江である。人間の営みは、ロングショットによる画面の中で淡々と描かれ­る。
物語の運び方は、なんとなく『木靴の樹』を思い­出した。

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ROKUx

3.0映像は綺麗

2021年6月29日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

というか綺麗な風景を撮っているから
必然的に映像は綺麗なんだろう
物語の語り口が冗長で長回しが悪影響も与えてる感じがある
もう、技術的に綺麗な映像を撮れるのはわかっているので
物語が重要になってくると思う
肝心の物語が薄い感じで残念
まぁ、まだ若くこれからの監督なので期待なのだが
この前観た台湾の映画と落差があるね
やはり香港に対する締め付けなどを見ると
真実もねじ曲げてしまうような情報統制下では
まともな作品も作れないのだろうか?と勘ぐってしまう

個人的には映像と音楽は好きだった
物語がもうちょっと練られてたら評価も変わったかな
どうやら続編がありそうだけど
多分観ないと思う

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トミジュン

2.5抑揚が少なく退屈

2021年5月8日
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鑑賞方法:映画館

再開発が進む中国・杭州市富陽地区でグー家の年老いた母の誕生日を祝うため、4人の息子や親戚たちが集まったが、祝宴の最中に母が脳卒中で倒れた。命は取り留めたものの認知症が進み、介護が必要になってしまった。
このお母さんと飲食店を経営してる長男、漁師の次男、ダウン症の息子を男手ひとつで育てる三男、独身の四男、そしてその子供達との家族の話。
孫の結婚相手に反対したり、認知症の母が行方不明になったり、賭博で捕まったり、そりゃあ色々有るだろう。
抑揚が少なく、観てて退屈だった。
これ、3部作の第1作目らしいが、次は観に行かないと思う。

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りあの

5.0人々の人生の春夏秋冬

kさん
2021年4月22日
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すごく良かった。
雄大な山と河に挟まれた人々の人生の春夏秋冬を、ありのまま写し撮っていた。
派手なアクションもミラクルもなく、ハッピーエンドでもなく本当に人々の生きようをただ示してくれる映画。
続編がありそうなので、心待ちにしたい。

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k

4.0この監督は大成します

2021年4月10日
Androidアプリから投稿

長編デビューとは信じがたい肝のすわりかたで吃驚。特徴的な長回しも、話の内容や映画全体の流れからみて必然的で説得力がある。泳ぐ男性と岸にあがってからの徒歩を延々とらえたシーンもよかった。あと言わずもがなですが、中国の幼稚園の様子や、家族・恋愛の機微をみていると、どこの国でも結局同じ人間なんだよなー、政治的なものだけみて、実際そこに生きている人たちへの想像力は失いたくないなと思いました。

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つくねと皮以外は塩

4.0俗っぽい人々と山水画の美景が対照的

2021年3月28日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

絶対に行かない、行けない場所の人々の生活を生々しく描いてくれる、映画っていいなあと思わせてくれる一編だった。
高齢者問題、医療・福祉問題、貧困/成金紙一重問題、世代間の埋めようのない価値観の確執問題、それぞれの問題に「中国ならではの事情」が掛け合わされていて興味深かった。
ダウン症の少年トントンの奏でるモダンジャズみたいなハーモニカの音色と、急速な開発が進んでも変わりようのない山水画の世界ー湖・山・木々の静止画のようなカットーが清涼剤として機能していて、長編映画に厚みを与えてくれていた。
親(特に母親)の反対を押し切って娘・グーシーが選んだジャン先生はとても素敵。一人っ子政策の下に生まれた子たちは、親世代の俗っぽい重圧(彼らの気持ちもわからないではないけど)に屈することなく、自分で自分の人生を決めていってほしいと思った。
余談だけど、中国の地方の人たちって喫煙率あんなに高いのかなあ。日本たばこ株式会社にとってはいい顧客なんだろうなあ、と俗っぽい考えが頭を過ってしまった。

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Kumiko21

2.5山水画の世界観

2021年3月23日
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鑑賞方法:映画館

この長回しが良いというレビューもあるが、やはり自分としては冗長かな。
平泳ぎのシーンも必要だったのかな?
多分、あの人が中心となるのだろうけど、Vol. 2は観に行かないと思う。

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hanataro2

5.0今後も見逃せない監督のデビュー作だ

2021年3月22日
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これがデビュー作だというグー・シャオガン監督の才能にただただ圧倒される。

富春江の流れのように動いていくカメラは時の流れを現している。
ロングショットで描かれる映像には、伝統と現代、失われていくものと新しいものが対比され、観るものをハッとさせる。
橋の灯りの点灯と消灯(希望の有無を表している)、船の移動に合わせられた長回しのタイミングは考え抜かれて作られている。
次回作が楽しみで仕方ない。

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たら印

4.0壮大な河川の景色の様にゆっくり流れる家族の物語

2021年3月21日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

町の時代の流れと共に描く4兄弟の家族の物語。全編通してお金と介護の話が繰り広げられるが、不思議な事に始終ついて回るその醜い問題も、大河の流れの一部の様にゆったりとした雰囲気で描かれている。
人間なんてちっぽけで、再開発で町が変わっていくも、大河は変わらずたたずみ美しくゆったりと我関せずで時間を刻む。

船から河川をゆっくり眺める様な10分の長回し。初々しい若い2人の会話と共に、さまざまな人々の生活を映し出す。最後バトンを受ける様に船で川に繰り出す、素晴らしく気持ちの良いカメラワークだ。
大河と自然の偉大さを感じる。

次男夫婦の慎ましく愛らしい誕生日、画面の中で一際目立つ赤いマフラーがとても印象に残った。

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パプリカ

3.0タイトルなし

2021年3月16日
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鑑賞方法:映画館

ゆる~く二時間半。風景美しく、ときどき眠く..
こんな感じで三部まで続く?

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きょん

3.0山水画を映画で表現したのか

2021年3月12日
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鑑賞方法:映画館

美しい山水画の世界がそこには写し出されるのだが浮世の厳しさも当然有って人々はそれぞれ生き辛さを感じている。台詞の殆んどは借金その他の金のやり取りでとにかく金の話ばかりしている。劇中後半辺りに英語の授業で教師が生徒に中国の山水画を英語で表現刺せようとする場面が有るがそこでは本物の山水画が写し出される。また山水画と共に日常の人々の声や生活の音も流れてくる。そうするとこの映画そのものが山水画と見事に溶け合い境が分からなくなる様な錯覚に陥る。
ただ起承転結やドラマチックな展開などは皆無なので退屈さは半端ではない。途中で退室する人も多い。

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jess

5.0清々しい

2021年3月8日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

美しいなぁ…。

水墨画のような風景も、家族の生き方もリアルに美しい。

決して、ハッピーなストーリーではないけれど、
見終わったあと、清々しい気分になったのは何故?

この家族の繋がりの濃さと温かさのせいかな。

驚いたのは、俳優かと思いきや、監督の縁者たちが大半を占めていて。
だから、余計に自然にすんなり入ってきたのか…。
この監督の力量なのか…。

とにもかくにも、脳裏に残像が感動が深く残る佳き作品でした。

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hkr21

4.0良質な、渡る世間は鬼ばかり

2021年3月6日
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ある家族話。どこにでもある悩み、不幸、幸福を見事に映画に落とし込んでいる。テレビの見慣れた、見やすいカット割りではなく、映画こそできる観客を集中させて、考えさせる構成が素晴らしい。
近年テレビの延長のような映画が多い中、さすがカンヌ映画祭出品の作品。
第一巻終わりとはまだ続く?やはり渡鬼。
長回しが意味をなしている、しかも気持ちいい長回し。

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ゆう