劇場公開日 2020年2月21日

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「ダンスが素晴らしい」ダンサー そして私たちは踊った mikyoさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0ダンスが素晴らしい

2020年3月2日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

旧ソ連だったジョージアの国立舞踏団で踊ることだけを考えて生きてきたメラブ。ペアを組む幼馴染のようなマリとの関係も順調だったが、ある日ライバルが現れ、同時にメイン団の男性ダンサーオーディションも行われることになり。

ライバルであるイラクリとは共に訓練していくうちに、競争心から別の気持ちになっていくのだが、インスタで監督にスカウトされたらしいメラブ役のレバン・ゲルバヒアニは、スクリーンデビューと思えない演技力を見せている。

ジョージア映画は過去を扱うか、過去作品が有名で近代的な町を映像で見たことがなかった。舞台は首都のトビリシなので綺麗な市内電車も見れて、近代的な街並みを見ることができる。でもマリも夢見るように、西の生活水準まで向上したとは思えない。1ラリは今40円くらいなので、20ラリで800円くらいだ。おやつのように食べてたナンのような形のパンは1ラリもしていなかったと思う。

祖母も含めて家族は皆国立舞踏団に関わった過去を持ち、ダンスをすることがごく当たり前の人生なのだが、メラブや彼のご近所さんの生活を見ていると将来が心配になる。

物語は私が気になる3つのポイントを無事クリアし、最後の放たれたダンスは圧巻。

mikyo