トラフィッカー 運び屋の女のレビュー・感想・評価
全4件を表示
母親の姿を観て、悲しくなりました。
麻薬ビジネスに手を染める兄弟と、その兄弟に雇われ麻薬を飲み込むことで運搬する女性の逃避行。
サスペンスというよりは、人間の悲しい性を描いた人間ドラマです。
胃の中の麻薬を吐き出せず苦しむ女性。その女性に同情しながらも病院に連れていけない弟。エリートでありながらお金に窮し悪事に頼る兄。そして、高齢にも関わらず、麻薬に溺れる兄弟の母。ラストの救いのなさを含めて、鑑賞していて暗く沈んだ気持ちになります。一度深みにハマるとこのように沈んで行ってしまうのでしょうね。
映画としては地味ですし、サスペンスとしての面白みも感じませんが、観た価値はあるように思いました。
死体はくるんでずらしただけで良いの?
弁護士でありながら多額の借金を抱える兄と、逮捕歴のある弟がシングルマザーの女に麻薬の運び屋をさせるなかで起こる数々のトラブルを描いた物語。
90分くらいの長さは個人的にとても好きなのだけれど、登場人物の背景等の説明にもう少し時間を割いて欲しかったかも。
あと、内容からして仕方ないのだけど、あまりキレイでないシーンが多いのもキツかった(笑)
メインキャラのソフィアはキレイな女性なのだけれども。
弁護士という立派な仕事がありながらも、逮捕歴のある弟よりも兄の方がはるかに危ないやつだったことや、弟とソフィアが少しだけだけど心を通わせるような描写は良かった。
余談ですが、映画はたくさん観るものの、登場人物の顔と名前をしっかり把握するのが苦手なので、キャストが少ないのは助かるのだけど、兄の仕事のパートナーと、弟の見た目が凄い似ていたので途中かなり混乱してしまった(笑)
何で残した?
事務所の金を使い込んだ弁護士の兄のと刑務所から出所したばかりの弟というアイスランド人兄弟が、ポーランド人シングルマザーの若い女性にラッピングしたコカインを飲ませて密輸するも、なかなか出てこず巻き起こる話。
機内で気分を悪くした女がトイレで嘔吐。
アイスランド入国後、ホテルに入った後も体調異常は継続し2日が経過する中で、機内で嘔吐した際に紛失した1個が発見されたことから警察に追われることになっていくストーリー。
弁護士という肩書きから一見マジメそうな兄貴が荒ぶり、前科者の弟が気遣いや情をみせるの面白い。
だからこそ前科者になったのかも知れないが。
それにしても邦題と作品のイメージが全然一致しない…。
少しテンポがだるめなものの終始緊迫感のある展開で、救われなさも良かったけれど、優秀な感じの刑事が妙に突っ走ったラストへの流れや、その状況での女のリアクションがしっくり来ず。
結果そうであってもそこへの理由付けがもうちょいあったらね。
悪くはないけれど響かず刺さらずだった。
全4件を表示