「母親の姿を観て、悲しくなりました。」トラフィッカー 運び屋の女 よしさんの映画レビュー(感想・評価)
母親の姿を観て、悲しくなりました。
麻薬ビジネスに手を染める兄弟と、その兄弟に雇われ麻薬を飲み込むことで運搬する女性の逃避行。
サスペンスというよりは、人間の悲しい性を描いた人間ドラマです。
胃の中の麻薬を吐き出せず苦しむ女性。その女性に同情しながらも病院に連れていけない弟。エリートでありながらお金に窮し悪事に頼る兄。そして、高齢にも関わらず、麻薬に溺れる兄弟の母。ラストの救いのなさを含めて、鑑賞していて暗く沈んだ気持ちになります。一度深みにハマるとこのように沈んで行ってしまうのでしょうね。
映画としては地味ですし、サスペンスとしての面白みも感じませんが、観た価値はあるように思いました。
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