MONOS 猿と呼ばれし者たちのレビュー・感想・評価
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映像と音の力は物凄い。のだが…
とにかく映像と音の重層的なイメージが発するストロングな世界観は物凄い。
タフな役者たちの演技も本物のゲリラにしか見えず、まさに命懸け。
しかしストーリーには奥行きが無いのが何とも残念。
あの役者たちとだったら、もっと「闇の奥」まで行けたと思う。
ガルシア・マルケス的な展開も期待していたのだが…
たぶんマジックリアリズムな世界を構築したかったはずだが、そういう点でも、ちょっと物足りなかった。
そう!敢えて一言で言えば「マジック」が足りなかったのだ。
マジックを作ろうとしているのは分かるのだが、結果、最後までスクリーンに、そのマジックは現れては来なかった。
あの強力なミカ・レヴィ作曲のサウンドトラックとの相乗効果によって、現れて来ても良かったはずなのだが…
まあ、映画で魔術を実現すること自体、過去を振り返ってみても、フェリーニ など限られた作家だけの特別な才能とも言えるので、それを要求するのも酷な話なのかもしれないが…
でもなあ、あの役者たちと、あの映像と、あのサウンドトラック…
う〜ん、やっぱり期待しちゃうよな。
特にジャングルの場面では、もっと地獄の泥沼のような狂気のカオスと化した、混沌とした殺し合いでもあるかと思っていたのだが…
やっぱり戦闘の現場は、銃はもっと派手に激しくブッ放さないと!物足りんわ!
海外のレビューでは『地獄の黙示録』級なんてのもあったようが、アレには遠く及ばない。まあ予算の規模自体が違うのだが…
映像と音の構築力が桁外れにズバ抜けていただけに、ちょっとばかり残念な作品ではあった。
まだ3作目だし、次回に期待しよう!
う〜んとしか言いようがない。
地獄の黙示録オマージュ
過酷で苛烈な感じが出まくってます
【示唆するもの】
重油を塗りたくったような表情は、「地獄の黙示録」を彷彿とさせる。
「蠅の王」や「闇の奥」を思い出すというという人もいて、確かに、「地獄の黙示録」は「闇の奥」にインスパイアされた作品だったことを思い出した。
(以下ネタバレ)
作品の登場人物たち、8人の少年少女の兵士と人質のアメリカ人女性ドクターは、二つの場所を移動するが、スペイン語と、高地とジャングルから考えると、南米アンデス山脈とアマゾンのジャングルを抱える国なのだと想像できる。
人質を監視しながら規律を求められるなか、少年少女の兵士には自由恋愛などなく、セックスにもメッセンジャーと呼ばれる上官の許可が必要と思われる場面がある。
下の兵士の誤射で死んでしまった乳牛と、責任の重さに苛まれて自殺するリーダー。
セックスどころか上官の前での発言にも許可が必要な規律とは、こういうものなのだろうか。
責任感に乏しい下の兵士。規律も実は一時的に順守しているだけという意識なのだ。
リーダー不在のなかでもともとあった規律は乱れていき、新たなリーダーは独自の解釈で、別の規律を構築していく。
告げ口は許さない。
脱走もご法度。
人質の脱走で、一気に乱れ始める規律は、なりたてのリーダーのやり方への不満にもつながり、告げ口や脱走も誘発し、悲劇への道を辿るのだ。
この作品では、少年少女の兵士を主要な登場人物としているが、十分な教育を受けず、兵士としての訓練や規律重視の生活だけを経ているのであれば、大人になっても、この子供たちのように短絡的で、普遍的な価値など見出すことなく、場当たり的な行動をとるだけなのではないのかと考えさせられる。
実は、一時的に大規模な集団を構成しても、ちょっとしたことをきっかけに分裂・対立するゲリラやテロ組織、そのものを見せているのではないのか。
少年少女兵が実際の問題であることは間違いないが、少年少女兵は象徴的に使われたメタファーのようなものではないかと思ったりした。
国際社会は、こうした人ともやり取りしなくてはならないのだ。
結構、見入ってしまう作品だった。
スマホも、コンビニもない10代のソルジャー!
スマホはない、銃はある。
コンビニはない、牛がいる。
過酷な山岳地帯を警備する
少年少女ってどういう子だろうと、
あまり理解出来ないまま観に行きました。
アメリカ人博士を人質にしているもう序盤から
ドキュメンタリーを観ている気分になり、
いま、この世で起きている悲劇を目の当たりにしているようで、悲しく、怖く、苦しかったです。
演技が初めての子役もいて、
より生々しい雰囲気でした。
自然の美しさと、子どもたちの悲劇の
コントラストが冴え渡っていて
もどかしい気持ちにもなりました。
世界は広いのか、狭くなったのか
わからないけれど、勉強できる平和とか
ご飯がある幸せとか、当たり前のことを
見つめなおしたり、世界で起きていることを
他人事にしちゃいけないんだろうなぁと
思うきっかけになりました。
日本の高校生とか全員学校とかで
観たらいいんじゃないかな。
無料にするとか。
見えない敵と戦うという緊張感と滑稽さがあるのかと思っていたが、秩序...
リーダーには説得力が必要
コロンビア山岳地帯で人質のアメリカ人女性を監視する任務に当たる少年少女8人組のゲリラMONOSの話。
メッセンジャーと呼ばれる監督者がいなくなり、ハメを外してパーティーをする中、銃を乱射して借り物の牛を殺してしまい、リーダーが死んだたことでチームが崩れて行くストーリー。
隠密行動のゲリラなのに大騒ぎをしたりみんなで遊んだりという目立つ行動や、油断や詰めの甘さは子供たる所以ということですね。
そして油断は子供であるMONOSと接する博士やメッセンジャーにも言えること…。
口裏を合わせるのは仲間意識か恐怖か何も考えていないのかという中で、崩れて行く関係性や、ストーリーは語るよりみせるものとも言わんともばかりに展開していく感じは良かったけれど…。
主役はランボー?
そう思って観ていたのなら何とか納得も行くかも知れないけれど、イマイチ締まらなかった。
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