英雄都市のレビュー・感想・評価
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【”俺は良い人になる!”と地上げ運動に反対する美人弁護士に引っ叩かれて一目惚れした漢気あるヤクザは言った。今作は、選挙コメディであるが展開が面白く、ラストは爽快な物語である。】
■ヤクザ組織のボス・チェン・セチュル(キム・レウォン)は、昔気質の熱血漢ヤクザ。女性弁護士のソヒョン(ウォン・ジナ)に惹かれた彼は、彼女に認めてもらうべく心を入れ替えることを決意する。
ある日彼は、バス転落事故で人助けをして人気者になり、モッポ市の国会議員有力者のチェ・マンス(チェ・グィファ)の対抗候補のファンボが貧しい人の為に運営する食堂で働き始める。
が、ファンボはチェ・マンスの因縁ある手下チョ・グンチョン(チン・ソンギュ)が雇った太っチョ三人組に襲われ負傷。ついにはチェン・セチュルガ国会議員選挙に出馬することになる。
◆感想<Caution!内容に触れています。>
・大変に分かりやすく(褒めてます。)且つ、面白いストーリー展開にクスクス笑いながら引き込まれる作品である。
・ヤクザ組織のボス・チェン・セチュルを演じるキム・レウォンが、イケメンでありながらコロッと気の強い美人女性弁護士のソヒョンに一目惚れし、ナイトクラブの解散を宣言し、真面目に働き始める所なども可笑しい。
・相手の悪徳政治家のチェ・マンスや因縁ある手下チョ・グンチョンも、名脇役のチェ・グィファとチン・ソンギュがコミカルに演じているために、安心して観ていられる。
・海外に逃亡した太っチョ三人組を”ビグマの親分”マ・ドンソクが、一発で肩を付ける所も良いね。但し登場は一瞬だけど。
<で、12年前のチェン・セチュルと、チョ・グンチョンのもめごとが出たりするのだが、チェ・マンスも相当におバカなので、目出度くチェン・セチュルは、当選するのである。そして、彼とソヒョンは、良い感じになるのである。
今作は、地上げ運動に反対する美人弁護士に引っ叩かれて一目惚れした漢気あるヤクザが、選挙に出馬する流れが面白いコメディであり、ラストは爽快な物語りなのである。安心して見れる韓国コメディ選挙映画であり、チョビッと沁みる映画なのである。>
ヤクザが市長になる話
モッポという港町に生まれ、育った腕っ節の強い男が、ある日、排除しようとした住民側のグループにいた女弁護士に一目惚れしてしまい、一般市民として生計をたてるため奮闘する。ヤクザとして対立組織と抗争したり、手下を連れて威嚇行為をしていた男が、突然、手下ともどもその世界から足を洗い、堅気になる。
そもそも政治家にろくな奴…
はいないと思う。セチュルのような市民のためにという志を持った人がどれほどいるのだろう。実際にほぼ居ないと思う。つい最近も議会中に市会議員が居眠りや本を読むなど、はっきり言って民間企業ならクビになる行為をしていたが、そもそも高給を取る市会議員なんて不要だと思う。国会議員も減らないし。元ヤクザは極端だが選挙のときにだけ頭を下げるような輩は詐欺師の集団だと思っている。ソヒョンに惹かれ、改心するのはわかるが、ここまで市民のためにというのが飛躍しすぎて、セチュルの変貌に引いてしまった。マ・ドンソク、本当に端役でカメオ出演といったところ、見せ場ほしかった。あまり新鮮味を感じない展開だった。
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