ドアロックのレビュー・感想・評価
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野菜粥は買い置き出来ます。
誰かに部屋に入られた気配を感じる一人暮らし銀行員の女性が、それと対峙していく話。 最近頭痛に悩まされる主人公が、自宅のナンバーキーに粉が付着しているのを発見。 その後も不可解な出来事が重なり警察に通報したりする中で、明らかな事件が発生しことが動いていくストーリー。 冷静に考えると最初の粉は理由が解らないけどね。 頭のおかしい実際にも居そうなストーカーとかやばすぎるし、どうやら狙っている!?課長とかも疑い出したら…。 警察介入から急に話が動き出して盛り上がりはしたけれど、ちょっと対応悪くないっスか?流石韓国映画と思いつつ、中々核心に迫らずモヤモヤモヤモヤ。まだ居るよね?と感じているから尚更モヤモヤw ちょっとまどろっこしかったし、オーソドックスではあったものの中々スリリングだし面白かった。
ハリウッド映画として...映画化か?
ある小説家が作り出したとされる "I have butterflies in my stomach" という言葉。そのことは、小説家自身の身に起こった事からか?人が緊張をした時の様子をこのように表現しているのか?
映画は、簡単にオープニング・クレジットが終わると、通勤電車から降りる一人の女性の姿をカメラが追っている。自宅のワンルームマンションに着くと薄汚れていて、ドアが向かい合わせのシンメトリーな廊下を通り抜け、部屋までいき、電子ロックを開錠すると部屋の電気が付かない。何故?と思う間もなく、苦しくもがく音だけがドア越しに聞こえる。
場面が変わり、ワンルームの部屋でまだ朝が早いのか、主人公のギョンミンが眠っていると、ベッドの横では......?
始めは気にもしないちょっとしたことだった。ある朝、朝食の牛乳が...少ない?次の日も...そして次の日も...自分の部屋にある物が少しだけ元にあった位置とか量とかが変わっている。極めつけは、ドアの電子ロックの番号を隠すカバーが上にあがったままだった。自分が几帳面すぎるのか?自分の部屋にだれかが入ったのでは?ギョンミンは警察に相談するもいつもの答えがステレオタイプ的に返ってくる。”事件性がないとね、動けないの”と...
女性として"触れられない3大アイテム"の1つ便座。この映画製作者は、男性が知らない女性心理をうまく利用している。
あまりにも深刻そうなギョンミンに対して"Don't cry and don't be sorry." と友達思いのヒョジュの言葉。そのことが、女性同士で手をつないで繁華街を歩く文化なのか...それも昔の事。
そんな中、友達のヒョジュと手掛かりを頼りにある家に入ると、そこには縄で縛られた女性が意識なく寝ていた.....(極端なミザリー的描写)
最初、何の知識もなく映画を見始めたので、脅かすだけが目的の"jump scare"の手法を多用している異常性格の連続殺人者であるストーカーが彼女の部屋までやってきて襲い掛かるただのスラッシャー映画と思い込んでいた。ある意味軽い裏切りのある本作は、ホラーやスリラー映画を衰退させる元凶とされている"jump scare"とは無縁の映画で襲ってくる相手が見えないシチュエーションがどちらかというとジワジワと締めるように迫りくる危機を巧みな演出で見る者を飽きさせないシナリオとなっている。しかも、どのシーンもラストのシナリオの伏線でしかないことが、明らかになった時に、個人的には、信じられないこととして、一番最初のシーンまでさかのぼり、映画を振り返ってまで、もう一度見直している。今までにしたこともない行動をしてしまっている自分がいた。親友ヒョジュの言葉が、今抱える韓国社会の暗部か?
Why do you always let Park do that thing?……So frustrating.
You're too nice. That's your problem.
Do you know what the nice people in this country?
"Pushovers."
この映画の変質者の主張、でも.....
Do you need a reason to like someone?
そして、”孤独”という言葉の裏返しのように人から無視されることを極端に嫌い嫌がる
I'm nothing.
Look straight at my face!
無冠の帝王テリー・サザーン。脚本家の1人として参加した囚われ女子映画最高峰と言ってもよい?「コレクター(1965)」。主人公の台詞 "He see it that way, that makes it good?" フレディとミランダがピカソの絵について語った台詞が、共通するように人として芸術と女性を理解しない人を描いている。それはピカソを蒙昧のせいで理解でいない視聴者に対するあてつけか?
キューブリック監督の映画「シャイニング(1980)」やキングの小説の映画「ミザリー(1990)」をオマージュしているところが散見する映画でラストのシーンはやりすぎ感丸出しなところがあるけれども意外なシナリオと韓国の街並みの殺伐観が半端がないところも一見してもよいかもしれない。
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