「愛は凶器にもなりうる」ナイル殺人事件 あささんの映画レビュー(感想・評価)
愛は凶器にもなりうる
壮大なエジプトの風景(スフィンクス、アブ・シンベル神殿、ピラミッドなど)優雅な豪華客船と共に描かれる重厚な本格サスペンス。
サスペンスとともに描かれるのは、愛によって狂った人間の姿、憎悪や嫉妬(人間の汚い部分を炙り出す作品は私の大好物)。今作も分かりやすいメニューだけど複雑でもあり、最高に美味しくいただきました。人間の心の機微について考える作品でもある。
「オリエント急行殺人事件」を手がけたケネス・ブラナーが監督・製作・主演のため、オリエント急行殺人事件の描写と重ね合わせてみてしまう。
ポアロの髭、冷淡な性格になった理由を知れる冒頭シーンから始まり、1時間ぐらいは事件などは起こらずにエジプトの美しい風景、登場人物たち一人一人に焦点が向けられそれぞれのキャラクターが紹介される。多くの人が、この時点から誰が犯人か…と考えながら見ているはず、見せ方も巧みだ。とくに、始めの30分間はなかなかエジプトシーンに移行せずで、何の意味が?と思っていたものの、ラストにはしっかりと伏線回収される。
ただ、ラストの謎解きでは粗さが少し目立つ。
製作者にはリゴリー・スコット監督の名前が!活躍してるなぁ。
ピラミッドで凧上げ、やってみたい。叶わぬ夢ですが。
こんにちは。👋😃
大量読書の代償として、ド近眼です。けれど、高校生からコンタクトレンズにしたので、ハンサムはキープしています。😃痛い!石を投げないで下さいませ。では、又。
今晩は
リドリー・スコット御大の制作意欲は衰えを知りませんね。
ついでに言えば、私の映画鑑賞意欲は老眼(嫌な言葉ですね。)の進行度合いと共に勢力を増しています。(えーっと、これコメントだからすぐに消えますよね。簡単に言えば、読書スピードが極端に落ちてしまいました。)
今日は、会社近くのイオンシネマで上映館の殆んどない”給食映画”(給食好きだったのです・・。)が掛かると知って本日、会議が奇跡的に無かったので、午前3時から勤務をし、2作観て帰宅しました。(無茶苦茶な勤務ですな、我ながら‥。怒られそう。)
で、今作。NOBU少年は、小学生から江戸川乱歩に嵌り、イキナリシャーロックホームズに移り、更にヴァンダインのファイロ・ヴァンスに移行し、日本では中井英夫の「虚無への供物」坂口安吾の「不連続殺人事件」と読み進み、その後イキナリ村上春樹を始めとした現代日本文学や、遡って三島由紀夫や太宰から近代は赤江瀑、更にエッセイでは池内紀、紀行文は数知れず大学まで2000冊以上読み・・。
何故か、アガサ・クリスティーは代表作しか読んでいなかったのですが、今作は原作を大幅に改編しつつも、サー・ケネス・ブラナーの描いた世界観が魅力的でしたね。次は「そして、誰もいなくなった」を映画化してくれないかなあ、と思っています。では。
共感をありがとうございます。
>人間の心の機微について考える作品
あささん、とても、素晴らしいレビューですね。
愛の形も様々だと 教えられました。
二人が最期のスタイルシーン
数秒ありましたが
あの場合は、あの形になるのが自然なのかしら
もう少し、美しくてもいいのにと
個人の意見でした(^^ゞ
ポアロの冒頭シーン
伏線回収できて良かったです。
ピラミッドで凧上げ 面白そうですね。