「拾ったバイクで走り出す」Away ひろちゃんのカレシさんの映画レビュー(感想・評価)
拾ったバイクで走り出す
背景の色使いは繊細だが登場キャラ達は色彩が単純化されて平面的、表情にも乏しい。しかし、だからこそ鑑賞者の想像力が入り込む余地が多い。
象徴的なモノや出来事が次々と登場するが、解釈は観るものの経験値や経験の質によって様々だろう。たとえばあの巨人は邪悪で粗野なものに見えるが、親や学校のメタファーと見る事もできるだろう。
黄色い小鳥が飛び立った場面、確かにああいう瞬間が我が人生にもあったよなぁ、とノスタルジックな気分になるかも知れない。
何にせよ、想像力を動員して頭の体操のきっかけになる佳作。
コメントする