劇場公開日 2019年11月1日

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「【背徳感溢れる、ノエル・メルランの裸体が美しき猥雑感なき作品。ウーム。休日の昼に今作を観る私は変態でしょうか?ハイ、変態ですがこの作品で映される女性の柔らかな曲線に縁どられた裸体は美しいです・・。】」不実な女と官能詩人 NOBUさんの映画レビュー(感想・評価)

3.5【背徳感溢れる、ノエル・メルランの裸体が美しき猥雑感なき作品。ウーム。休日の昼に今作を観る私は変態でしょうか?ハイ、変態ですがこの作品で映される女性の柔らかな曲線に縁どられた裸体は美しいです・・。】

2025年8月12日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

知的

幸せ

ドキドキ

■1897年、巴里が舞台。
 高名な詩人を父に持つマリー(ノエミ・メルラン)は新進気鋭の詩人・ピエール・ルイス
(ニールス・シュネデール)と激しい恋に落ち、身体を重ねピエールは美しきマリーの裸体をカメラに収める。
 だが両親は貴族出身の詩人・アンリ(バンジャマン・ラヴェルネ)との結婚を決めてしまう。傷心のピエールはアルジェリアに渡り退廃的な生活を送るが、1年後、帰国した彼のもとにマリーが駆けつけ、二人は関係を復活させるのであった・・。

◆感想<Caution!内容に触れているかな?>

・ノエミ・メルランは、スキップしながら観に行った「燃ゆる女の肖像」で、ノックアウトされた美しき女優さんである。
 今作でも惜しみなく裸身を見せてくれるが、脱ぎっぷりが半端なく良いし(なんじゃ、そりゃ!)けれども猥雑感が無いのである。
 それは「エマニュエル」でも同様で、ウットリと映画を鑑賞したモノである。

■今作で少し気になったのは、ぼかしの入れ方である。局部がぼかされるのは、当たり前だがあんなにぼかされると、チョイ興ざめである。
 だってさあ、美しい裸体が見れないじゃん!ええ、変態ですよ、私は。

 けれども、ランス・フォン・トリアー監督の”変態さん集まれ!”の「ニンフォマニアックVol.1.2」を見た人は分かると思うけれども、あの映画ではぼかしは入っているけれど、局部が結構見えていたし、実際に致しているとしか思えない(と思ったら、本当にやっていた・・。凄いなあ。)映像テンコ盛りであったからである。

 マア、そうなると猥褻と表現の自由についての「チャタレイ夫人の恋人」を訳した伊藤整裁判を思い出してしまうのだが、今作の様な作品は、もう少し画として見れる処理をしても良いのではないかな、と思ったのである。

 これは個人的な意見なのだが、女性の優美な曲線を兼ね備えた裸体は”美”であると思うからである。サンドロ・ボッチチェルリの”ヴィーナスの誕生”を猥褻物と捉える人はいないのと、同じである。

<今作は、背徳感溢れる、ノエル・メルランの裸体が美しき猥雑感なき作品なのである。キッパリ!>

NOBU
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