「命を飼うということ」マロナの幻想的な物語り コージィ日本犬さんの映画レビュー(感想・評価)
命を飼うということ
全体にアート的な画面作り。
決して、日本やディズニーのアニメーションだけがアニメーションじゃないよ、と思わせてくれ、独特の美しく観る者の想像力を刺激する表現でした。
表現はいいのだが、内容はつらい。
出てくる人間が、どいつもこいつもクズ。
自分の都合優先で、犬の命を全く顧みないで、犬を放置し虐待する。
命に責任を持てないのなら、犬を飼うな!と、犬大好きおじさんとしては思うのでありました。
そういうメッセージのために、酷い飼い主たちのエゴを描いたとは理解してはいますが、いたたまれないのでした。
そんな中で一服の清涼剤が、少女ソランジュのお祖父さん。
誰よりも厳しいことを言うが、誰よりも命やルールを守ることの大切さを知っていて、心根は優しい。
マロナがお祖父さんのためにとった行動が泣けます。
それと、吹替版を観ましたが、のんちゃんの声が「色々あって冷めて(醒めて)いるが、愛を求める犬の気持ち」にピッタリでした。
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