「栗色のマロナ」マロナの幻想的な物語り Bacchusさんの映画レビュー(感想・評価)
栗色のマロナ
マルチーズの父親とミックス犬の母親の間に生まれた9匹の犬の末娘の波瀾万丈な犬生物語。
何とも衝撃的な出来事で始まって、自身が生まれる前の両親の出会いから、生まれて程なくして譲られて、捨てられ拾われ売られて巻き起こっていく犬生を、マロナの一人称で振り返りみせて行く。
とても賢く人の感情をも嗅ぎ取るマロナ。
幸せは苦しみの休息とか悲しすぎる。
決してみんな愛情がなかった訳ではないのに…。
本人的には幸せな時もあったのかも知れないけれど、人間の身勝手さに振り回され続けた、優しさと悲しさが表裏一体となった物語が切なかった。
コメントする