「結局みんな同じ底辺を生きている。」はるヲうるひと キッスィさんの映画レビュー(感想・評価)
結局みんな同じ底辺を生きている。
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売春で成り立っている島で暮らす、哲にい・得・いぶきの兄妹は売春宿で生計を立てているものの、哲と下2人は腹違いの兄弟で、父親と下2人のめかけだった母親が心中してしまう。
それが背景にあって哲にいは高圧的な態度で周りと接するものの、得だけが知る真相が明らかになると、高圧的な態度のプライドが崩れ去っていく。
性病・閉鎖的な島・持病を持ち病的ないぶき・売春女性の中のヒエラルキーという救いようのない状況に対して、哲にいの幸せな家庭はこの作品の中では異質にも感じる。
その異質なシーンがあるからこそ、哲にいも含め、底辺で生きている人たちの葛藤と抜け出せないもどかしさが浮き彫りになっている。
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