「もの凄くよかった。」はるヲうるひと 光と闇さんの映画レビュー(感想・評価)
もの凄くよかった。
今朝、不意に見た林修と山田孝之のインタビューを見て山田孝之が「今までの俳優人生の中で1番辛かった」と語っているのをたまたま見て気になり、公開日も偶然今日だったので、見に行ってきた。
個人的には凄く素晴らしい映画で、
こういった人間の深い部分を描いた作品の中でもかなり上位にランクインした。
しかし、見る人によっては深く入り込めない人もいるだろうな。と感じたのが正直な所。
僕自身、長年吃音症や対人恐怖症に悩ませられ弟に知的障害があったため、
角度はだいぶ違うがかなり共感できる所があった。
僕は自力で克服したが、親も周りにも理解されず人の繋がりはあるが内心ずっと孤独感が消えないままだった。
今作品はその消えない孤独感に寄り添ってくれた。
人は皆コンプレックスや障害、生まれた場所、自分の希望通りに進まない人生に苦悩しみんな悩みを抱えていると思う。
ただ、そんな人生に諦めて甘えても何も変わらない。
この作品のテーマでもある、
「笑え殺したいほど憎くても」
とういのはまさに生きる知恵だと思う。
自分自身、小6の時にイジメられて学校では1人。家に帰っても親は弟の事で手一杯で話せず躾もかなり厳しかったから家族はいるが1人な感覚。
でも、諦めの悪い性格だったしなんとか生きるためにその時から笑顔を心掛けた。
喋り方を馬鹿にされても笑顔でむしろ笑いに変える。その行いで1人でいる事は無くなったが内面は精神的には病んでいた。
でも、30近くになった今ある種間違ってなかったなと肯定できている。
そのおかげで大事な仲間にも巡り会えたし家族とも本音でぶつかって今は自立しやりたい事をできているしすごく強くなれた。また弱い人の気持ちが痛いほどわかるので寄り添う事もできる。
少し個人的な話で熱くなってしまったがそんな自分を間違ってなかったと再確認できた映画だった。
この映画は想像力をフルに働かせて得太の気持ちで見るとめちゃくちゃ重くて辛いが最後は前向きになれる最高の映画だと思う。
辛くても進んで前向いて笑顔を大切に自分の人生を生きろ!
この素晴らしい映画を作った佐藤二郎さん初めキャストの方々に最大の感謝を。
山田孝之さんの演技が本当に最高で涙が止まらなかった。
晴れの日よりは今日みたいな雨の日に見るがオススメです。(笑)