「陽動作戦」ナイブズ・アウト 名探偵と刃の館の秘密 odeonzaさんの映画レビュー(感想・評価)
陽動作戦
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脚本・監督のライアン・ジョンソンさんがアガサ・クリスティの名探偵ポワロシリーズに思い入れて撮った探偵ミステリー。豪華俳優陣を集めて如何にもあの時代風のオーソドックスな遺産相続殺人事件をリブートしています。
この手のお約束として誰もが胡散臭く動機をもつ様に描いて気を揉ませます、そうなると観客は皆、俄か探偵、何か見落としや伏線がないかと必死でスクリーンを注視するわけです。
それなのに早々に観客にはネタバラしのような展開、陽動作戦ですかね?、興を削がれた気もします。
お約束だから致し方ないとしても基本、残念な人達ばかりなので気が滅入るし、雰囲気づくりは凝っていますが肝心の謎解きのカタルシスは今一でした。
観終わって思ったのですが、いくら田舎警察でも死因鑑定はイの一番にやる筈でしょうに、主役が探偵とは言え警察の存在感が薄すぎでしょう。
それに、ダニエル・クレイグさんなのに聞き上手なだけ、ヒロインのピンチを救うアクション・シーン位見せるかと思ったら肩すかし、ジョンソン監督はコメディもいけるのですね。もっともデヴィッド・スーシェのポワロでなくコメディアンのピーター・ユスティノフの演じるポワロのファンというからさもありなんというこですか。
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