「推定4.0」ナイブズ・アウト 名探偵と刃の館の秘密 U-3153さんの映画レビュー(感想・評価)
推定4.0
遺産相続に絡むアレコレで、のっけからショッキングな展開だし、一族もそこそこダメ人間どもだ。なかなかに盤石の如き設定じゃないかと思いながらも…寝落ち。
俺のコンディションが悪かった。
ミステリーだし、後半さえ観てれば筋は通るかとたかをくくり一旦諦めたのも事実。
案の定後半に目は覚め、伏線共々物語の筋は把握するも…あれ?これ結構面白かったのではとの予感が過ぎる。
筋だけ知りたきゃ、小説の最後のページでも読んどけこのボケナスが。
はい…すいません。
最後の最後にどんでん返しらしきものが待ってる。え、こんなタイミングなのと結構驚く。
そこから怒涛の推理が始まるのだけれど、中盤以降が欠落してるからイマイチピンとこない。だが、こないながらもグイグイ引っ張られる…そこで俺は気づく。
「もったいない事した…」
時間を見つけて再度鑑賞したい。
決して作品のせいではない。
俺のコンディションが悪かった!
◾️追記
何年かごしのリベンジ。
Netflixにて鑑賞。劇場で感じたことは間違いではなかった。面白い!
寝落ちした過去の自分を叩き起こしてやりたい。
思うに…ミステリー愛好家達は、この趣向にニヤリとするんではなかろうか。
何千冊と読んだ愛好家程、ニヤニヤしそうな結末だった。
物語の舞台も整ってる。
古びた洋館
遺産相続
欲深い相続人達
家族ではない相続人
だが、しかし、やはり探偵のキャラクターが際立つ。
映画ならではの説明の仕方も良かった。
自殺に至るカットでは、その結末までは見せない。
おもちゃのナイフの伏線があり、本人はミステリー作家だ。トリックを作り出す頭脳をもち、アイデアが降りてくる天才肌なのだ。
色んな予想を挟める余白に事欠かないのだ。
ラストのモルヒネを選択する説明も、あざとくない。
探偵が語り出した時、フッと頭を過ぎる。
読者の思考を邪魔しないと言うのだろうか、読書中のリズム、鑑賞中のリズムに配慮したような展開が好感触。
しっかり全ての伏線を回収してくれるエンディングも嬉しい。
推定4.0との表題だが、5.0で。
俺は好きだ。