「ムードとキャストだけ」ナイブズ・アウト 名探偵と刃の館の秘密 Masuzohさんの映画レビュー(感想・評価)
ムードとキャストだけ
面白そうだなと思って鑑賞
キャストも豪華だし監督は…
あのライアン・ジョンソンかという感じでしたが
アナ・デ・アルマス好きだし
感想としては
やたらひねくろうとしてミステリーなのかすら
怪しくなってしまっている感じでした
有名ミステリー作家ハーランの屋敷で
当人が死んでいるのを家政婦が発見
前日にパーティーで一通りいた作家の家族親族
専属看護師まで容疑者として聞き込みから始まり
謎の人物から依頼を受けた私立探偵ブノワも一緒に聞き込みを行います
家族は金策をハーランに依存している有様で
遺産相続などにしか興味が無い雰囲気
事件の真相自体は中盤までにアッサリ出てきます
事件に関わる重要人物が早々にハッキリするため一見
コロンボや古畑のようなブノワが追い詰めていく形式
なのかと思ったらもう一つ陰謀があり
事件はそちらに向かっても進んでいきます
ただその追加された部分がちょっと無理やりでした
薬剤を注射器で中身を入れ替えたと言いますが
注射器1本で2つの薬瓶の中身を入れ替える?
類推する薬物の知識は?など粗が目立ちます
何より序盤に提供される情報では後半の展開は
全然読めませんから後付け感が余計にします
キャラごとにウソを隠せず嘔吐する、ネトウヨ(本当に字幕にこう出る)
であるなどの設定もあんまり活かされている感じはしませんでした
ミステリーと言うには偶然に依存しすぎな印象もありましたし
あまり豪華キャストを生かし切れている感じはしませんでした
ダニエル・クレイグもボンドのイメージから離れたいけど
あんまり離しすぎることも出来ないみたいな感じの
この人でなければ本当にいけないわけではない役どころ
アナ・デ・アルマスが一人で頑張ってる感じでした
ただゲ○まで見る羽目になるとは…ごほうび
あわわライアン・ジョンソンと言う人は意表を突けさえ
すれば何でも良いと思っているのかな
今思えばテレビの火曜の2時間サスペンスって
しっかりミステリーしてたんだなと思ってしまいました