「人の情に慣れていなくてな。重いのよ。」帰郷 栗太郎さんの映画レビュー(感想・評価)
人の情に慣れていなくてな。重いのよ。
時代劇には頑張ってほしい。それは強く願う。
ただ、こんな時代劇は、若い者は観ないよ。つまらないもの。実際、爺婆しかいなかった。
だいたい、実年齢と演じる役が合わない。(帰ってきた宇之吉と、おくみの爺さんの年恰好がほぼ同じとか)
それに、若い役者はいないのか?(村の若者を演じるのに北村、常盤?)
昔仲間との再会、壺振りはすぐ気付くのに、兄貴分のほうは名乗るまで気付かないというのも不自然。
そしてなにより、緊迫感も哀愁もない間抜けな音楽ですこぶる興ざめした。
映像や美術は凝っている。そこは熟練を思わせる。
しかしもう、これまで時代劇を担ってきた方々には裏方に回っていただいて、演者も作り手も才能のある若手に任せましょう。でなきゃ、ほんとに時代劇は廃れます。
コメントする