「親子の愛」テイクオーバーゾーン 佐藤真弓さんの映画レビュー(感想・評価)
親子の愛
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奈良の美しい景色、多感な中学生の感情がミックスされ、素晴らしい映画でした。
映画のラスト、陸上競技場から出てお父さんの待つ車へ。主人公沙里の背中だけを追う長回しのシーン。背中だけですべての感情が語られ、涙がとまりませんでした。劇場内も、すすり泣く声が静かに広がり、上映後もしばらくは席から立てませんでした。
劇中の大人たち、一見それぞれ勝手な思いで生きているようで、奥深いところでは皆、真剣に自身や家族と向き合っていることが感じられ、何とも言えない感情に包まれます。
ラストシーンで一番感情を持っていかれましたが、そこでエンドという潔い終わり方にも、その後の展開を想像することができ、とても納得しました。
公開中、何度も足を運びたくなる映画です。
早く全国ロードショーになり、多くの方、特に中学生に観てもらいたいです。
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