燃えよスーリヤ!!のレビュー・感想・評価
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満腹感、サービス精神、過去作へのリスペクトをみなぎらせた力作
これまで我々が「インド映画とはこんなもの」と判で押したように理解してきたテイストとも明らかに違うし、かといって従来のカンフーアクションという枠にも収まりきらない、突然変異的な何かを感じる一作。冒頭から際立つモノローグが映像と掛け合い、さらにはジイちゃんの放つ「水分補給を忘れるな!」という決め台詞がジワジワとボディブローのように効いてくる。そこから始まる「小さな恋のメロディ」を二重にも三重にもトルネードさせたボーイ・ミーツ・ガールもまた瑞々しく、可愛らしい。もしかすると前半部分のこの辺りが作品中もっともクオリティ高く、語り口の創意工夫が行き届いているかも。そしてようやく、運命のビデオテープと遭遇するあたりから、物語は本筋へ。もうここまでくると何でもかんでも盛り込みすぎで収集ついてない感じは否めないのだが、その満腹感、サービス精神、過去の名作へのありったけのリスペクトはひしひしと伝わってくる。
タイトル酷いですが、中身は面白かった!
インド映画、さすが!
これは女性が観たら、最高じゃないですか?痛快です!
女性やしょうがい者など社会的通念では主役じゃないほうに置かれる、この「サブ」こそが主役です。ヒロインがとても魅力的。ヒーロー達も不完全だが、そこがいい。キリスト教圏の型と違い、悲壮感に打ちひしがれません。ヒロインのお母さんも喝を入れる。「わたしはなんか泣き寝入りしたけど、あなたは逃げるのよ!」弱者≠従順な良い人、時代は変わりました。逃走か闘争、弱者も闘え!という時代。くっくっく...と終始笑いどころがこれでもかと、まんべんなく織り込まれてます。インド映画は、深刻なテーマも笑いという糸で織る。
弱者は実は強靭...パラリンピックでも感じましたが。そして強者はかなりのクズっぷりですが、時にフェアになったり。逆に弱者ヒーローも魔がさしたり。どっちだよ?っていう不条理。人間は白も黒も両方の部分があります。当然です。美化しすぎない。その灰色のグラデーションというか、まだら模様が違うだけで。
韓国映画なら悲劇や恨みとなりそうなものも、見方を変えれば滑稽、みんなに各々の理由があるからね、インド映画じゃ喜劇になります。
そして、カットのメリハリ、ぶっ飛び過ぎの緩急、展開のテンポ感でエンターテイメントにしてしまう。
なんでしょう、この技!
日本映画じゃ作れない。インド映画だからできる。
脳がスカッとしました。
おふざけしても、軽いが薄っぺらくない不思議。
文化の深さを感じました...
【数々のインド映画を観て来たが、粗いストーリー展開にビックリした作品。カンフー技は少し良かったが・・。】
ー ”先天性無痛症”の体質を持つスーリアの少年時代から、物語は始まる。
お祖父さんのカンフー映画好きに影響され、幼馴染の少女スプリ(大人になって:ラーディカー・マダン:素敵な女優さん)が父のDVに悩まされている状況を救おうとするが・・。ー
◆スーリア(アビマニュ・ダサーニー)の人物設定”先天性無痛症”って・・、が秀逸で、序盤は面白かったのだが、
スーリアが青年になる段階が、”ステップ”に次ぐ”ステップ”で描かれ、更に物語も粗く粗く進む。
インド映画が日本で上映される場合、本編の上映時間が長いため、マサラムービーでは、唐突に描かれる”ダンス”のシーンがカットされることが多いが、今作では”ダンス”のシーンはなく、ひたすらスーリアが独自にカンフー技で、憧れの”空手マン”の双子の悪党を倒す事を夢見ながら、大人になったスプリや空手マン、お祖父さんも参戦するのだが、とにかくストーリー展開が粗いのである。
滅多にないことであるが、録画してあったこの2時間越えの作品を観るのに5日間かかった・・。(所々、面白いので・・、止められず・・。)
<本当に面白いインド映画はその長さを感じさせることなく、”あっという間に”終わるのであるが(代表は、”バーフバリシリーズ”かなあ・・。)この作品は、長さを感じてしまったのである・・。>
カンフー映画よりもアベンジャーズに影響を受けた?
オープニング映像と後半は赤のトラックスーツでブルース・リーをオマージュしてたかと思うのですが、日本語訳ではずっと「ジャージ」と書いてあった。どうせなら黄色のトラックスーツにすればいいと思うのですが、そこまでコメディ色を狙ってなかったのかもしれません。
先天性無痛症という病気のため、常に水分補給をしなければならないし、なんだか尿意も感じなさそうな雰囲気のスーリヤ。ただ、オーガズムは感じるらしいけど、“かゆい”という概念はないようでした。
スプリとの恋物語と、片脚のマニ師匠へのあこがれ。ひったくりに殺された母親の存在も終盤になってよみがえる。その母方のじいちゃんも『酔拳』のように水を飲むことを教えてくれたし、隔離生活のような少年時代も彼の性格付けになったのだろう。ただし、父親の存在だけは薄すぎだ・・・
21歳になった頃、偶然スプリとマニ師匠に出会い、マニの双子の兄弟であるジミが持つロケットペンダントを奪還するというストーリー展開。このメインのストーリーも薄すぎるのに、よく2時間超えの作品に仕上げたもんだ。おかげで全体的にも薄く、アクションシーンだけが冴えている作品となりました。
ちょっと気になったのがジミの警備会社にいた銃保管警備のじいちゃんがスタン・リーに似ていたこと。これもマーベルを意識したものなのか!ジャスティスリーグがどうのこうの言ってたことからDCにも敬意を払ってはいたが・・・気になる。
単なる格闘のオンパレード
トロントの映画祭の、「真夜中の狂気部門」で、「観客賞」を取りました……というのが戦果。
これだけで、この映画のマイナー感は示されているわけですが。
主人公は痛みを感じない体質だという設定で、格闘技で鍛えて悪いやつらをやっつけるお話です。
主人公の知能レベルがすごく低いのも、病気の影響なのか、単なる設定なのか、それは私には分かりませんでした。
というわけで、主人公はまるで魅力がない造形なので、これだけの話だったら★一つレベルだったのですが、ヒロインが日本人好みの超美人なのに、メッチャクチャ格闘技が強いという設定ギャップが、私のツボのド真ん中に嵌まりました。
ラーディカー・マダンさん。
聞いたことのない女優さんですが、日本語を猛特訓して、日本で映画に出演してくれないかなと思ったのでした。
見方によって変わる作品
アクションシーンに感動‼
ゆるさが好き
インド版キル・ビル
幼少期に母を亡くし父と爺ちゃん特に、爺ちゃんにアホほどの格闘映画を観させられ、とある片足の空手家の100人組み手のビデオを見て、空手マンを目指すことになった。主人公スーリヤ!学校ではイジメの対象となり、それをいつも庇ってくれた幼なじみの女の子スフリを守るためにさらに強さを求めるといった内容。
ある意味主人公のスーリヤの気持ちは、自分も小さい時にジャッキーの酔拳をみて、クルミを意味無く指で潰そうと鍛えたり真似した記憶があるので(笑)強くなりヒロインを助け悪党を倒すというスーリヤの気持ちは幼少期にジャッキーやヒーローものにハマった人なら誰しも共感出来るんじゃなかろうか?でも、やはり大人になるとどうしても現実を知ってしまい、そんな事は何時しか忘却の彼方へと消えてしまうもの、其れを大人になっても貫き通すスーリヤの姿に何処かしら、幼き自分を重ねて見てしまった所はかなり大きかった。
しかし残念だったのはストーリーと無痛症という設定を上手く生かしきれていなかったことと、キャラクターの掘り下げで肝心のスーリヤが淡白な性格でもうちょっとくどいくらいの濃厚なとんこつラーメン熱血野郎なら良かったんだけど、イマイチ何を求め戦っていたのかが伝わってこなかったのは残念だったが、ヒロインのスフリが圧倒的な美しさと溜息が出るほど目の保養になってお釣りがくるほどの魅力的であったのと、それを補うほどのぶっ飛びなアクションとカンフーや空手しまいにはサムライ等の日本愛❤インド映画お約束の歌とノリノリのラップ!
そして!この映画はカンフーのブルース・リーをも崇拝しているため、うまくいってしまえば。
「考えるな、感じろ」
な作品なのだ!兎にも角にも、もしかしたら続編も期待出来る終わりでかなり実験的で挑戦的な今後があればもうひと皮もふた皮も剥けて化けそうな作品であった。
スーリヤ、スプリ、マニの3人ともキャラが濃くて格好良いんだけど、そ...
訳がわららない・・・・・
笑えて泣けるインド映画
動機付けとか考えないようにね
不思議な経験
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