「好感」燃えよスーリヤ!! U-3153さんの映画レビュー(感想・評価)
好感
監督がやりたい事、やってみたかった事を目一杯詰め込んだような内容だった。
基本的にはアクションコメディなのだけど、色んな分野に踏みこんでるような気がする。ただ、その割合が結構少なくて消化不良感が残る。
インドの文化や大衆性とか本国の人には、間口が広い割にはメッセージ性に富んだ内容だったと評されるのかもしれない。
アクションの分量は割と少なめ。
HSを多用する編集に懐かしさを覚えるけれど、モノローグが被ってくるぶん見やすくはある。空手やカンフー、映画へのリスペクトも感じられ自分と同世代か、もしくは同じようなものに影響されてきたんだなぁと感じる。
とにかく異文化、とくに日本文化の認知度は高いようで、空手や侍のワードをが多く用いられる。特に空手への造詣は深いように思え…世界規模で展開されてる極真の功績を感じたりする。
後はインド語といえばいいのだろうか?
あるにはあるんだろうけど、時折聞こえてくる英語に驚く。かなりな頻度で登場するし、馴染みまであるのが、目新しかった。
本国の人たちは日本で言うところの方言のような形で異文化の言葉を使っているのだろうか?そんな事を感じられるのも映画の面白さの1つだと思う。
物語は主人公の子供時代から語られ、何気にボリュームがある。あるものの…とりとめて見応えがあるってもんじゃない。
言いたい事を語る為に必要な構成に感じた。
無痛症のヒーローをどう捉えていくかによって本作品は社会派な側面を覗かせる。
まぁそんな難しい見方をしなくても良いような作品にも仕上がってる。
インド映画よろしく、歌もふんだんに挿入されてる。また、この和訳が結構いい。
なんか続編の構成もあるようで、インド映画としてのこのジャンルの映画を応援する意味でも観ていきたいと思う。