「設定活かせず間延び感もあるが」燃えよスーリヤ!! Masuzohさんの映画レビュー(感想・評価)
設定活かせず間延び感もあるが
先天的無痛症の主人公をテーマに
アクション映画を作ろう
この発想がまず面白いと思い視聴
無痛症は細かく分類すると色々ありますが
痛覚が無いことで身体を酷使してもなにも思わず
生活能力が低下していく恐ろしい疾患です
ですから痛みを感じない無敵のヒーロー
デッドプールかのように勘違いされた描写で
作ってあるんじゃないかと勘繰っていましたが
水分補給が常に必要などその辺の描写は
案外しっかりしていました
ただそういうどんな病気かという説明部分より
生い立ちや家族関係などの部分が多く
登場人物の説明が細々入ったりして
前半からかなり難解な展開のオンパレードです
モノローグ方式で幼少期から振り返っていくのですが
スーリヤの妄想部分と現実部分をわざわざ2パターン
現実に映すなど非常にグズグズやるのです
アクションシーンはなかなか見応えがあるのですが
同じような構図が何度もスロモで入ったりその合間の
どうでもいい会話シーンでかなり眠くなります
この辺はインド映画はこうですと言われたら
なんとも言えませんけどね
カットしてるダンスシーンとかあるのでしょうし
色々ありますが結局一番思ったのは・・
無痛症という設定がそんな目立たなかったです
これは根本的にアクション映画との相性かなと感じました
だってアクション映画の登場人物って基本
どんなに痛めつけられても殴られても
起き上がって立ち向かうじゃないですか
デフォルトで無痛症じゃないでしょうか?
だからスーリヤのキャラクターが目立たないんですよね
ヒロインと空手の先生も充分タフなんですから
もう少しシナリオ等でもどうにか出来たかもしれませんが
元々の相性の悪さという感じがしました
ロボット2.0でも感じましたが
インド映画は客へのサービス的にいらないシーンとかを
盛り込んでくる印象があるのでそこをお節介とみるか
味とみるかですがやりようでもっと凄くなる可能性を
秘めている感じはしました
ちょっと毛色の違う映画に触れたいと思われる方
本命映画の「前に」ハシゴなどいかがでしょうか
後だと寝ちゃうので