劇場公開日 2021年10月1日

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光を追いかけてのレビュー・感想・評価

全36件中、21~36件目を表示

4.0俺は逃げない。だから、真希も逃げんな。

2021年10月4日
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鑑賞方法:映画館

いやあ侮ってました。なんですか、この子供たちの瑞々しさは。時にハッとさせられる驚きは。そして、秋田が嫌いと秋田が好きがぐるぐるとこんがらがっている、地元愛は。
スレたりグレたりするほど熱いものを持っているわけでもなく、ただ惰性のように親と一緒に秋田にやってきた彰。同年代とは話も合わずに孤立している真希。ふたりは惹かれ合った、というよりは、共鳴か。
ファンタジー要素もありながら、その正体をスクリーンで見せない巧妙さ。観客は、真希たちの視線の先を信じるしかない。本当か?という疑問は、大人たちも同様に見ていることでようやく納得する。
そこで思う。観客である俺たち(つまり世間一般の大人たち)は、何人の子供が言っても信じることができないことも、複数の大人がそれは事実だと言えばすぐに認めてしまっていないか?と。それは、日常でもそうじゃないか?と。真希は、そんな大人たちや、同じようにクラスメートたちに、失望したのか自ら敬遠したのか離れてしまったのだなあ。クラスメートとの確執の元は、親の負債がらみの世間の冷たさも起因してるだろう。子供はけっこう残酷だから。それに拍車をかけて、歌を歌わなくなった両親を見、おざなりに接してくる担任教師や容赦なく取り立てる債権者たちを見、そんな大人たちに囲まれた生活に息苦しくなり、すこしでも澄んだ空気を吸うかのように、屋根に上っているのかなあ。そういう下世話なフィルターなしで自分を見てくれる彰に心許すのは、当然だわな。
そして改めて子供たちの演技。やっかみがいる。ひねくれもいる。ちょっとのズルや怠けさえも許さない潔癖(ポカリの子だね)もいる。どうでもよく流されやすいのもいる。むしろそのほうが大勢だ。そいつらが、空中分解して飛び散ってしまうかと思えたそいつらが、一つのことをきっかけに、まるで突風が全部巻き込んで勢力を増して一気に何かに向かうような、そんな一体感を見せつけてきた。なのより、そいつら、いや、彼らの表情の真剣で柔らかで清らかなことったらなかった。まいった。窓の外を見るひとりひとりの顔が、キラキラしたいい顔をしていた。
でも、どのいいシーンよりも一番ハッと驚かされたのは、急に真希が歌いだしたとこ。ポロっと涙が出ましたよ。追いかける光は、べたに言えば君たちの未来。ぼやけているのものを真実にするのは、君たち次第。

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栗太郎

5.0あらゆる負を浄化してくれる神秘のパワー

2021年10月3日
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鑑賞方法:映画館

楽しい

温かくては微笑ましい作品だと感じることができたのは、まぎれもなく神秘的な力でした。
ステレオタイプのようなつらい現実が色々と出てきて、多少うんざりしてしまうのですが、都度、全てを浄化してしまう得体の知れないショットやシーンが連ねられていて、なんかミステリアスについて良かったわー
中川翼がはまっていた印象です。生駒里奈と柳葉敏郎の安定した秋田弁もよかったし、音楽なんかも良かったです。
映像も格好良くて印象的なものが多かったので見入りました。

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SH

4.0屋根の上の真希ちゃん

2021年10月3日
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鑑賞方法:映画館

なんか素敵でした。
実行委員のクールさよかったです。
ババヘラアイス、美味しそうでした。
鷲の絵、完成よかったですね!
真希ちゃん、歌声とても綺麗でした。

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かん

3.0町も人も再生出来たのかな?

2021年10月3日
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鑑賞方法:映画館

監督やメインキャストが地元出身という、所謂ご当地作品。
今回の舞台は過疎化が進む秋田県。
「いとみち」や「浜の朝日の…」と同じく、寂れた地方の再生がテーマです。

中学校の閉校も決まり閉校祭の準備に取り掛かろうとしていたある日、突然町にUFOと思しき緑の光が現れミステリーサークルが出現… これはまさかのSF作品か?って感じですが、UFOも宇宙人も出て来ませんのでご安心を 苦笑

地元出身ギバちゃんの味のある芝居とは対照的な、生駒里奈や主人公の同級生役の子たちの辿々しい芝居はどうしたものだろうか…

色々闇を抱えてメンタルをやられてるヒロイン・真希と彰の交流が話の軸ですが、何かありそうなオーラで出番も多いツンツン生徒会長の役回りについては、ミステリーサークルの存在意義と同じく最後まで良くわからないまま…
(中島セナさん、独特のオーラがある女優さんだと思いますが、そろそろ笑わない役から脱却させてあげてほしいものです)

少し消化不良ですが、田舎の映像美などに過度に頼ることなくストーリー重視で挑んでいる点には好感。

基本的にエンドロールで主題歌が流れるのは嫌いなのですが、今作のそれは珍しく余韻を増幅させる効果的なものだったなぁ

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葵蘭シネマ

2.5ムー愛読してる?

2021年10月2日
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悲しい

幸せ

中3の2学期、両親の離婚で親父の故郷の秋田に東京からやって来た男の子が、不登校で同級生から煙たがられる女の子と交流して行く話。

画面では映してくれないけれど、緑の光といえば火球だろうし、ミステリーサークルも人口物と言うのは今の時代常識な訳で…中学生ならではの妄想力かファンタジー?

と思ったら郷土愛の話ですか。

個人的に東京生まれ東京育ちということもあるのかも知れないけれど、故郷がどうたら、生まれ育った町がどうたらという感情は持っていないし、母校に対する思いも別に何にもないし、というドライな人間なので、この閉鎖的な感じとか、場所に対する執着みたいなものは自分には理解できず。
まあ、閉校祭を笑顔でやりたいとか、ちゃんとやり切りたいとか、そういう思いや、人や繋がりや経験からのアイデンティティは判るけれど。

学校に来ない理由が教室を出ようとして引き留められた一言に尽きるのだとしたら、二人の時の様子との差が有り過ぎてちょっと違和感があったかな。

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Bacchus

4.0「ちゃんと見た方がいい」 きりたんぽ鍋を作る時に鳥をつぶし逆さに吊...

2021年10月2日
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鑑賞方法:映画館

「ちゃんと見た方がいい」
きりたんぽ鍋を作る時に鳥をつぶし逆さに吊るしたシーンで真希が彰に言った言葉。
秋田の美しい風景の中で疲弊する農村の姿を私は「ちゃんと見なければ」と思った。

1年間育てた田んぼの収入が80万円。これでは村を出る人が続くのもやむを得ない。そんな大人社会の影響をそのまま被るのが子どもであり、閉校祭に向けて中学校生活を送る彼らには胸が締め付けられた。

東京から転校してきた彰が一人で書いた全員分の似顔絵を真希が破ったことによって、生徒一人ひとりが自分で描くことになる。

これがこれからの時代を生きて行く可能性だと思った。地産地消に代表されるように、その土地の人々の中で循環する社会。エンドロールで写し出されていた風力発電こそがその大きな象徴だろう。きりたんぽ鍋や民謡など、土地で受け継がれたものがまだ多く残っていることも救いであり、それら全てが彼らの「光」となって行くことを願いたい。

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朱映

1.5典型的な予告詐欺映画です

2021年10月1日
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タイトル通り、典型的な予告詐欺映画です
たまたま見た予告が面白そうだったし、生駒ちゃんや期待のティーン俳優もいたから釣られて見てしまいましたが、本編が予告編を上回るところは何一つありません

秋田県在住者に限定したコンペで一番マシだった脚本を、CM作りのプロが結集して作った秋田県プロモーション映画かなと思いました

ロケーションとか撮り方とか、画になる役者がいるので雰囲気はすごく良いんです
ですが、脚本が悪い意味の自主映画レベルです

説明セリフが多すぎ、たまたま遭遇する・たまたま目撃するなど偶然が多すぎ、記号的なぽっと出の悪役、不要な回想とフラッシュバック、ピークすぎたのにエピローグシーン多すぎ長すぎ……
あと、ラストに主人公がドローンカメラに目線送ったのがイラっとしました
この内容の映画で第四の壁を突破する意味ある?
視聴者に向かってタレントが商品名語りかけるCMのやり口ですよね?

きりたんぽとか、秋田の郷土料理はしばらく食べないでおこうと思いました

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東鳩

5.0都会人から見る秋田

2021年10月1日
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鑑賞方法:映画館

都会育ちです。オール秋田ロケと言うだけあり風景や地域の方々のお人柄や方言など、都会とはまた違った空気感でした。きりたんぽ鍋もおいしそうで、現地の民家で食べてみたくなってしまいます。現地に行けなくても秋田を味わってみたい方は是非観て欲しい。そして、そんな秋田の良い部分と共に、地方の悩みがよく伝わってきました。地元に居続ける人と東京に出ていく人の葛藤などが描かれています。また、それらを含めた大人達それぞれの悩みに対し、主人公たち中学生には中学生の悩みがあり、一つの映画の中でどちらも並行したり絡み合って描かれているところが見所のひとつと感じます。

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matsu

5.0光を追いかけて

2021年9月30日
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2回観賞。2回目の方が感動が大きかった。タイトルは光を追いかけてだが、光が追いかけたい素敵な人間に成長して欲しいという優しさに溢れた映画ではないかと感じた。柳葉さんの佇まいが、糊の効いたスーツを纏ったビジネスマンに劣らず格好がいい。優しくて暖かくて導く大人。大切なのは其処だよと、形ではないよ臆せず行動してごらん、そうすればいい風と光が追いかけてくるよと教えてくれる映画ではないか。何とも清々しい。もう一回観てみるかな。

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agi

3.5葛藤を光と共に

2021年9月29日
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鑑賞方法:試写会

過疎地の大人の葛藤、若者ならではの葛藤を綺麗な映像で丁寧に描かれてました。もう一度観ると一度目とはまた違った見え方がしそうな映画でした

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man_uuuu

4.5泣いたけど「泣ける映画」とか言いたくない

2021年9月29日
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泣ける

幸せ

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豆乳メンタル

5.0顔を上げて、それから…。

2021年9月28日
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鑑賞方法:映画館

のどかに見える田舎の町も、中を覗けば不安が満ちている。
圧倒的に美しい田園風景の中で、それと対極のような煮詰まった小さな世界でもがく中学生。と、大人たち。
どの人物に感情移入してもヒリヒリと痛む。
もう嫌だと映画ながら思ってしまうまで徹底的に描き、ついに爆発したその先には…。
きっかけは小さな一言や一歩でも、十分にまぶしく温かい「光」になるのではないか。
ままならない日常の中で、それに気付けることが「光」なのかもしれない。
この映画を観て、そう感じました。
主題歌(湯木慧 さんの「心解く」)とともにラストで流れる映像は、みんなで見上げた空にあった?「何か」からの眺めだったのかな。
自分の力でぐんぐん進む彼の微笑みがとても印象的で、温かい気持ちが残る素敵な映画でした。

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chii

5.0若い俳優さん達が、とてもステキでした。 秋田県をとても綺麗に映して...

2021年9月28日
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若い俳優さん達が、とてもステキでした。
秋田県をとても綺麗に映してくれています。
柳葉さんは、ホントに秋田弁が濃い。  駿河さんも方言がとても上手、生駒さんも
悩める先生が良かったです

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yuki

5.0何気に社会問題にも迫る作品

2021年9月28日
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鑑賞方法:映画館

泣ける

知的

難しい

地方が抱える問題から多感な年頃の子供達が実話としてあった超常現象により結ばれ、抱える問題を打開して行く感動の中にも色々と考えさせられる作品でした。エンディング曲も耳から離れません 笑

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326

5.0光を望むな。光となれ。

2021年9月28日
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オール秋田ロケと聞いてとても楽しみにしていました。
地元を離れられなかった人、離れたけど戻って来た人、これから離れる人。
様々な立場の人が共感できる映画だと思いました。
景色も素晴らしかったです!!
沢山の方に観てほしい映画です😌

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yuumama

5.0光があることを忘れかけていた。

2021年9月28日
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自分自身で進む道を狭くしていたのでは?!と映画の最中に気づきました!他律要因ばかりに向いて、変えられない周りの世界に苛立っていたのかもしれない、自分から変わる勇気は上を向いて光に向かって歩かないと行けないんだなぁと...
その光を意識して毎日を自立要因に変えていく、そんな勇気を頂ける映画でした!
美しい秋田と共に描く、様々な悩みを抱えた人たち、自分は誰とリンクするかなぁなどの見方も楽しいと思います。
年齢問わず子どもから大人までみて頂きたいです!
※先行上映で見た秋田在住人

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Sunmay