「誰が最後に笑ったか」悪人伝 Masuzohさんの映画レビュー(感想・評価)
誰が最後に笑ったか
予告で面白そうだったので観賞
韓国映画はハズれがない印象もあり期待して観ました
感想としては
これもなかなか傑作じゃないでしょうか
韓国版アウトレイジみたいのを想像してましたが
全然違いテーマの重ね方に感心させられました
韓国ヤクザの「兄貴」チャン・ドンスは違法カジノ等
裏商売を仕切る根っからのワル
警察のチョン・テソクは直情的に行動し
自分が思うように暴力もいとわない破天荒デカ
最近発生している連続殺人事件の犯人を追うテソク
その後チャンが通り魔に襲われ重症を追いますが
テソクは只の強盗が「こいつ」を襲うはずがないと
その犯人が他の事件と同じやり口だと確信を持ちます
一命を取り留め復讐を誓うチャンも警察を疎んじますが
そのテソクの一言で態度が変わりそれぞれいがみ合いながらも
刑事とヤクザの奇妙な共闘が始まります
チャンは自分を襲った犯人をぶっ殺したい
テソクはあくまで警察として逮捕して法廷に突き出したい
お互い弱みを握り情報を提供しあいますが
その犯人は二人の悪の概念を超えたシリアルキラーでした
このシリアルキラーの犯人が前半はあたかも
ドンスに恨みでもあるかのような描写が目立つのですが
結局なんでもない快楽殺人者だったってとこは
拍子抜けだったんですけどね
傘をあげた女子高生まで犠牲になるというシーンは
チャンとテソクの思いが一つになる重要なシーンといえば
そうなんですがちょっと過剰だったかな?
韓国のヤクザがやたら柳刃包丁で抗争するとか
カルチャーショックもありましたが
アクションシーンは迫力満点で特に終盤の繁華街の
狭い路地でのカーチェイスシーンはちょっと
ハリウッドでもお目にかかることはない
デキだったと思います
これはオススメしたいと思います
日本映画にはないものが味わえると思います