「バイオレンスは韓国映画」悪人伝 shantiさんの映画レビュー(感想・評価)
バイオレンスは韓国映画
後から後から面白い作品ばかり湯水の如く発表され続ける韓国映画界は圧巻だ。物凄いエネルギーが韓国映画界を席巻しているのは周知の事実である。カメラワーク、CG、脚本、俳優、セットetc、もはやどれを上げても国際的なレベルである。テンポも良いし、多少のアラがあったとしても、それをものともしない仕上がりには必ず満足を覚える。特にアクションシーンは秀逸である。これがハリウッド等の洋画になると拳銃や機関銃で簡単にバタバタと人を殺すが、韓国映画は素手、鉄パイプ、刃物等での肉弾戦。これはかなり興奮する。ナイフではない、ドスでもない。細見の刺身包丁で相手を突き刺し、斬り付けるのである。これはとても新鮮だ。簡単に人物を処理せずに、双方血塗れになっての格闘シーンはエゲツなさも相まって、かなり見応えがある。マッチョなマ・ドンソクがそんな血塗れの格闘シーンに登場すると、これは画になる。見ようによってはサディズム丸出しの変態とも映らなくはない。そんな、血塗れ、傷だらけの凄惨な姿で立つ彼の次回作が楽しみだ。
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