「ナメてかかった相手がマ・ドンソクでした」悪人伝 よねさんの映画レビュー(感想・評価)
ナメてかかった相手がマ・ドンソクでした
深夜の路上で男が刺殺された。熱血漢の刑事テソクは残された痕跡から男は何者かに追突された後殺されたものと推測、連続殺人犯による犯行と睨むが十分な証拠が掴めない。そんな折暗黒街にその名を轟かせるボス、ドンスが同じ手口で襲撃されるが激しい抵抗の末犯人を負傷させるが自身も重傷を負ってしまう。ライバル組織による襲撃と判断したドンスの部下はすぐさま報復の為事務所に乗り込むが、ドンスにはその犯行が組織によるものとはどうしても思えなかった。ドンスを襲撃した犯人が自分が追っている犯人と同じだと考えたテソクはドンスに捜査への協力を要請するがドンスは拒否、あくまで自分の手で犯人を探そうとする。
いかにも韓流らしくナイフでギッタンギッタンに切りつけあうクライムアクション。ある意味『48時間』的なオールドファッションですが、どう考えても死にそうにないマ・ドンソクが刑事の相棒というのが新味。とにかくマ・ドンソクがカッコよすぎるので、“ナメてかかった相手がマ・ドンソクでした”というあり得ない偶然にも得体の知れないリアリティが宿っています。昭和には腐るほどあったはぐれ刑事モノを未だに量産し続ける韓流映画陣の醸す漢気がとにかく眩しい痛快作品ですがいかんせん日本公開が遅すぎます。マ・ドンソク主演作は問答無用ですぐ公開してもらいたいものです。
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