「ロジックで理解したい」フレンチ・ディスパッチ ザ・リバティ、カンザス・イヴニング・サン別冊 JJJJJさんの映画レビュー(感想・評価)
ロジックで理解したい
尖ったファッション誌を読んでいるかのようで、色彩やカメラワークは今まで観た映画では類を見ないものでした。ギャグのシュール具合もハイセンス。ただそれが仇となり内容を理解するまでには至らず、中盤からは疲れてしまった(最後のアニメーションに救われた)。昨年観たコレクティブというシリアスな組織隠蔽物がとてもつまらなく、自分の「つまらない指標」の軸になったのですが、本作も同様でハイセンスも度が過ぎるとつまらないんだなと学習できました。自分が映画に求めているのモノは物語の展開から生じる驚き、登場人物のキャラクターや心理描写を理解するプロセスなんだなと再確認。オシャレって要素はふりかけみたいなものだなと。
ただ、一瞬たりとも人を魅了する世界観であることは間違いなく、本作を理解できる人のセンスには憧れる。ロジックに落とし込んでくれる人はいないものか。
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