「何か新たな分野を創ってしまった伝説の人」ホドロフスキーのサイコマジック SHさんの映画レビュー(感想・評価)
何か新たな分野を創ってしまった伝説の人
未来の記録には必ずホドロフスキーの名前が記載されるだろう。それが芸術分野なのか医療分野なのかムー的分野なのかは分からないけれど、新しいものを想像した人物として名を連ねるに違いない─この作品を見てからというもの、そういう思いをぬぐい去れないでいる。
とかくオカルト的に見えてまう行為も、人間と誠実に接し行動する様を見せつけられると、何も否定すべきものがない。よくぞここまでやりきれるものだと感心するのだが、それだけにとどまらず、ひとりの創造主を見ているような気がした。
数々の事象をオムニバスのドキュメンタリー形式で描かれているこの作品は、いったい何なのか。映画であることは間違いないとは思うけれど、その枠に納まりきらない強烈なパワーを感じてしまう。
正直、凡人の自分にはついていけてないけれど、いつこの創造主にすがりつくか分からないわけで、ただただそうならないことを願うばかりではあるけれど、同時にこの存在を貴重に思えて仕方ない。
数々の感動を目の当たりにすると、ホドロフスキーの信者になりそう。
エル・トポが無性に見たくなった。あれは単に興味本位で作られたものではないと確信すると、ホドロフスキー作品がこれまで以上に光り輝くような気がする。
勝手ながら、この作品は相当重要な意味を成すと思ってしまった。
コメントする