X 謀略都市のレビュー・感想・評価
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孤独感
浮遊感あるカメラワークの真意にまでは辿りつけなかった〜
ただあの天地反転の導入には引き込まれます!
社会の閉塞感や社会主義の残したものや資本主義になってからの国が抱えている問題。社会システムに対するメッセージがうまく組み込まれているのだろうが汲みとれず。
文化的土台がないと分かり辛いのはしょうがないとして、ハッキリ言わない所がこの作品のミソなんだと思う。
リザとキツネ〜の時も笑いもありつつ全体的な孤独感と暗さは常に感じる作品だったけれど、、、まあ今回のはずっと暗い。
ただ重苦しい息の詰まる雰囲気と主人公のメンタルが常にリンクするし、その中で重圧と闘いながら洞察力を発揮していく姿は閉鎖社会に置かれた人間模様とその中で生きる苦しさと弱味と強さを感じるなと。
見なくて良いとは一概に言えない。
ふと、思い至ったので追記します。
天地反転の映像。あれは社会主義から資本主義へ変わった事での価値観の反転と、価値基準が変わった事で宙ぶらりんになったアイデンティティか何かの表現かなと。足元がおぼつかない浮遊感と不安感も自分はそれで納得する事にしよ。
何で?
全編通して、静かに映像も薄暗い。肝心の事件解明の部分が明らかにされず、いきなり飛ばされており、ラスト悪徳警官も捕まらず、かなりの消化不良。何でこんな作りなのかわからない。
相棒のシリアス版
最初は、夫に逃げられた母子家庭の女刑事で、唯一の家族である女学生の娘とは険悪で、哀れな主人公というイメージ。
しかし、自殺や事故死の鑑識結果報告に違和感を感じて再調査を進め始めた辺りから段々と引き込まれて行く。
刑事の業務である「正義」というものを出世などに惑わされなく遂行するところは杉下右京を感じさせた。
でも最後の娘の命を選択させるシーンは、もう一捻り欲しかったな。
よく分からない所だらけ。
先ず、主人公の娘が何の学校かも分からないし、何故いじめられたのか、何故、副市長の娘を殴ったのか理由が分からない。で、副市長の娘に復讐される。この件がよく分からない。
自分の娘に何故父親が自殺したのかを説明しない。
パニック症候群で犯人とおぼしき男に易々と拳銃を渡すか?
旦那が自殺したと見せかけられたのは何故か?
結末がぼやけた。
これがハンガリーの映画なのか。
全編に映しだされる逆さまの街の空撮映像は意外性があって面白かった。
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