劇場公開日 2020年2月7日

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「エキセントリックな人達の真っ直ぐな生き様が眩しいロードムービー」ザ・ピーナッツバター・ファルコン よねさんの映画レビュー(感想・評価)

5.0エキセントリックな人達の真っ直ぐな生き様が眩しいロードムービー

2020年2月9日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:VOD

身寄りがなく養護施設で暮らすダウン症のザックは大のプロレス好き。憧れのプロレスラー、ソルトウォーターが主催するレスリングスクールに入学することを夢見てパンツ一丁で脱走、ボロい漁港で漁師のタイラーと出会う。色々あって漁港にいられなくなったタイラーはザックと意気投合、着の身着のままでレスリングスクールを目指すがそこには様々な試練が待ち受けていた。

徒歩とイカダで夢を追うロードムービー。疎まれるか手厚い世話を受けるかしか経験のないザックが、自分を一人の男として接してくれるタイラーと旅を続ける中でどんどん逞しくなっていく様を優しく見つめる映像がとにかく眩しい。ザックを追う看護士エレノアを演じるダコタ・ジョンソンの清楚な美しさも微笑ましい物語の中でキラキラ輝いています。ザックとタイラーが行く先々で出会うエキセントリックな人達が醸す個性の切り立った言動が淡々としたドラマに抑揚をつけていて後味スッキリ、清々しい小品でした。

よね