「自由に生きる美しさ」ザ・ピーナッツバター・ファルコン KZKさんの映画レビュー(感想・評価)
自由に生きる美しさ
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シネアーツにて試写会鑑賞。
ダウン症のザックは家族から見放され施設での生活を強いられ自由を奪われる。
タイラーもまた自分の不注意から事故で兄を失い、トラウマに縛られ自由を奪われる。
ザックは施設が逃げ出し、追われる身に。
タイラーは盗みを働いたりクビになった会社に放火をし追われる身に。
どこか似てるようで似てない2人が偶然の出会いから共に過ごすことで、自由に生きる喜びを美しく描かれた作品にも思えた。
ただ全体的に内容が薄いようにも感じた。施設の看護師のエレノアも後半には共に過ごすのだが、彼女の描写は薄くそして、ザックが憧れてたレスラーになる流れや、タイラーが追手から逃げ最後は捕まる姿もトントン拍子で事が進み一つ一つのエピソード自体は薄く感じてしまった。
まぁ自由に生きるということは時としてそういう事もあるんだろうが、作品として見ると若干違和感を感じた。
ダウン症の青年が主人公と聞くと当初は重たい作品なのかなと思ってたが、あくまで自由に飢えた人物の1人であって、その人間がたまたまダウン症だったなだけであった。
その辺のハンディーを背負った者の描き方は非常に自然で見易かったのは良かった。
作品の内容を重視するというよりは、彼らの笑顔から喜びや幸福を共感し温かい気持ちになれ楽しめた。個人的にはそんな作品だった。
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