「戦争に参加した犬」再会の夏 kossyさんの映画レビュー(感想・評価)
戦争に参加した犬
ジャック・モルラックは有罪になりたがっている。一方の軍判事ランティエ少佐は退役間近で、彼をなんとか釈放したいがため、モルラックの恋人の家へと通い説得するよう頼み込む。
結局はあれか?「三銃士」は理解できたのに「若きウェルテルの悩み」は理解できなかったということか・・・戦争に行っていたために恋人の浮気という疑心暗鬼に陥り、革命記念日に軍を侮辱するような行為をして逮捕された。
出会いの頃、戦争体験、営巣生活とバランス良く描かれてはいるけど、興味深いのは連合国とは言え言葉が通じず上官の命令が杜撰だったとか、犬についていってロシア軍の塹壕へとお邪魔したというエピソード。間違った戦争をいかに終わらせるのが難しいかといった思いも感じられる。
ミステリーの部分は恋人ヴァランティーナの部分じゃなくて、革命記念日にジャックは何をしたのかということ。判事がとにかく無罪放免にしようと努力するほど大した事件は起こしてないはず。まさか最後の最後まで犬が絡んでいたとは驚き。その犬・・・そろそろ名前をつけましょうよ。
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