「中学生の恋愛ごっこ」三大怪獣グルメ odeonzaさんの映画レビュー(感想・評価)
中学生の恋愛ごっこ
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河崎作品に馬鹿々々しいとかくだらないと言うのは褒め言葉でしょう。
ですから、原則、頭が良いと思っている人は観てはいけません、きっと金返せと怒ります。
ネットで資金募集する位だから特撮にお金を掛けられないのは百も承知、今のCG技術ならお金さえあればもう少しましな造形、演出は可能なのですが中途半端に掛けるより思い切って簡略化、着ぐるみ人形で思い切りコミックに寄せることで挑んでいます。
SMAT隊長の回想仕立て、状況説明の語りでシーンカット、予算削減するお手本です。
意外と理屈に拘る監督ですから食糧危機とか飽食文化への風刺とか衣の下に鎧も見えますね、お約束のニュースペーパー登場、類は友を呼ぶではありませんが奇人出演にはこと欠きませんね。
監督の趣味だけで作る訳にもいかず主役は若者受けを狙って旬な若手抜擢、流石にお子ちゃま頼りなので下ネタも封印、村西監督登場は分かる人には分かる暗喩でしょう、出てくるだけで卑猥なので可笑しいですね。相変わらず怪獣たちは添え物で中学生の恋愛ごっこのような話が延々続くのには参りました。
河崎作品を観て残念に思うのは、まだ本気出していないなと感じてしまう所でしょう、ティム・バートン監督は功成り名を遂げてご褒美に「マーズ・アタック」を撮らせてもらったのですが、この種のジャンルに拘る河崎監督では大儲けできるとは思えませんので口を出さずに金だけ都合してくれる太腹なスポンサーの登場に夢を託すしかないでしょう、Amazon出資で半魚人なんてどうでしょう? 金の心配なし、しがらみなしで作らせたらどんな化け物映画ができるのか、観てみたいものです。
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