劇場公開日 2020年6月6日

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「おバカ映画の極み(褒め言葉)」三大怪獣グルメ 澤木正克(アンギラズ)さんの映画レビュー(感想・評価)

5.0おバカ映画の極み(褒め言葉)

2020年8月21日
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元町映画館の上映終了直前にやっと見れました。
高い交通費を使ってまでわざわざ見に行くだけの価値のある映画…では正直無いです(笑)
元々は、大好きな、ほりのぶゆき先生のコミカライズから入りましたが、コミック原作かと思いきや、こちらがオリジナルらしい。
しかし、河崎実監督の原作とはいえ、ほり先生の方が深い。
映画の方はコミカライズ版を更にくだらなくした感じですかね。
コミカライズの方はかなりエッジの利いた作品ですが、映画の方はそれすら曖昧でただただくだらない。
田沼と彦馬がセタップZを開発するに至る歪んだ性癖や、SMAT隊員たちの偏った趣味も描かれることなく、代わりに彦馬と星山のくだらない会話ややたらと尺の長いグルメレポが延々流される。
しかし、ジャンボコックだけはやたらこだわってました。
このバランスの悪さ、くだらなさこそがこの作品の魅力だと思います。
客を舐めてるとか金返せと怒られても仕方がない内容だと思いますがそこが楽しめない人には全くオススメ出来ない、おバカな名作だと思います。
あと、映画のくだらなさと対照的にキュウソネコカミのテーマソングは素晴らしい。
そこもやはりアンバランス。

澤木正克(アンギラズ)