劇場公開日 2019年11月29日

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「再生可能エネルギー100%転換技術は今や揃った」気候戦士 クライメート・ウォーリアーズ kthykさんの映画レビュー(感想・評価)

3.5再生可能エネルギー100%転換技術は今や揃った

2020年10月17日
PCから投稿
鑑賞方法:試写会

石油・石炭燃料にすがり、原発を持ち続け、経済成長を継続的し続ける日本は、もはや大変な後進国であることを教えられた衝撃的な映画。映画美学校で観た今日の試写、我が身の無知、無頓着を、頭から水を掛けられたようなおもいだ。

日常化した温暖化効果ガスによる環境破壊、その結果としての気候変動に対し多くの言動は逼迫しているが、今日のドキュメントはもはや言葉による運動ではない。産業革命以降1世紀あまり、様々なテクノロジーにより近代生活を謳歌してきたのだが、我々は、従来とは全く異なる技術によって、その困難を克服しようとしている。地球上様々な所で活躍する気候戦士たちの活躍をこのドキュメントはリポートする。

太陽熱、風力発電、その技術力は現実化されたが、今後もっとも重視すべきはバイマス発電、この技術のポイントは代替エネルギーの生産だけではない、地球上に蔓延するCO2の減少にある。つまり、技術によって得たるエネルギー、その源たる炭酸ガスを如何に土に戻すかにある。もはや再生可能エネルギー100%転換技術は揃っている。「第4の革命」とはバイマスによる土と食糧の確保にある。
映画では喜劇的な前時代の政治家トランプがパリ協定に触れ、石炭石油復活策を進める姿は痛々しく、早くから脱炭素を訴えているシュワルツェネッガーはたくましい。相変わらず、沢山の原子力発電所を抱えほくそ笑む、江戸時代の悪代官のような我が国の推進者たち、ドイツそして世界中の戦士たちの活躍に早々に目を向けなければならない。

kthyk