テイクバックのレビュー・感想・評価
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母は強し・・・
一人息子を誘拐された母親、普通なら警察絡みの事件だが元軍人の母親は単身、奪還に乗り出すのでした。本物の格闘家出身ジーナ・カラーノのタフさを誇示するかのようなカナダの雪山アクション映画。
強いヒロイン像を描くために子供を救う母親の設定、母は強しは典型ですからね、敵役も屈強な男たちばかりでは手加減が難しいと考えたのか、狂った老人を頭とするならず者一家、元アスリートのサイデル・ノエルと崖の上での一騎打ちとか、敵ながら同情するようなピュアな青年とか工夫が見えます。ただ、敵役の老人のキャラだけは理解不能。
車でクラッシュしたり断崖や滝から落ちても不死身の主人公は化け物級、途中、何度も狼に遭遇するが何故か彼女にだけは襲ってこない、原題がDaughter of the Wolfだし、その野性味に狼も一目置いたということでしょうか。
ほぼ凍てつく雪山シーン、只管、息子を取り戻すだけというシンプルなプロットに徹していて単純明解、テンションの張り方が上手いので見入ってしまいました。
原題をチェックしてから見ればよかった
誘拐された息子を取り戻すために奮闘する元軍人ママ。壮絶なまでの銃撃戦、雪山のなかの追跡といったアクションで押しまくる作品なのだが、オオカミの群れというのも大切な要素となっていた。
『ソウ5』の監督デビッド・ハックルもちゃんと仕事してるな~といった印象だが、いくら不死身なママでも凍てつく池に落ちたり、滝つぼに落ちたりして簡単に次の行動に移せるという無茶な展開。中盤までは結構よく出来ていた。
途中、何度もオオカミに襲われるという伏線も、実は伏線ではなく重要なテーマなのだと後から気づかされる。名優リチャード・ドレイファスも頑張ってはいたけど、主人公ジーナ・カラーノの亡き父との確執もしっくりこないし、息子たちも皆辛い経験をしてるはずなのに単なる犯罪者集団に成り下がってるという脚本も痛い。娘時代にオオカミと仲良しだったとかいう描写さえあれば・・・
冬山より、夏山の方が良かったのでは?
息子を誘拐された元軍人の母親の戦いを描く物語。
ジーナ・カラーノ主演で彼女のアクションを目的とした映画です。
ただ、アクション自体が今一つに感じます。
なまじ雪山にした為にスピード感に欠ける印象です。
中途半端なガンファイトも迫力が乏しく感じます。
その中途半端なガンファイトが、格闘ファイトを邪魔しています。唯一あった格闘ファイトも「滝つぼ」がフューチャーされて中途半端に感じました。
当然ながらストーリーにも見るべきものはなく、評価は低くならざるを得ません。
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