劇場版 そして、生きるのレビュー・感想・評価
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それぞれの人生に幸あれ
有村架純×月川監督の舞台挨拶付き鑑賞。舞台挨拶時に目の前を通った有村架純のオーラと笑顔に瞬殺されました。
テレビドラマは未鑑賞ですが監督の話では300分のドラマを135分に凝縮した内容とのこと。震災後の人間模様を上手く描いている作品で二転三転する展開に最後まで釘付けになった。キャストもピッタリな印象で有村ワールドを存分に堪能した。それぞれの人生に幸あれ。
2019-241
3回泣いた (TДT) 叶わぬ恋には敵わない
恋愛ものは苦手ですが、有村架純さん登壇と知り、即チケット購入。
架純さんは、3回目のご挨拶で、若干お疲れ気味でしたが、感涙しながら電話してきた太鳳ちゃんのエピソードが微笑ましかったです。
太鳳ちゃんの感涙インスタ
https://www.instagram.com/p/B3V9-XcFN9N
肝心の映画の内容ですが、自分は3回泣かされました。
各感涙ポイントと全体の感想の4つに分けて書きます。
1. 真二のプロポーズにウルッ
父の深刻な病状が明らかになった後、瞳子を守りたいからと、回りくどくされたプロポーズ。
高校時代にも撃沈してるし、理髪店に通い詰めてもなびかないので、断られるのを覚悟しながらのプロポーズ。
あまり、モテてこなかった自分にはあるあるの状況。
切り出す際に振り絞った勇気を思い出して、ウルウルしちゃいました。
2. 和孝の死に際の回想に感涙
癌に倒れた和孝が、死に際に思い出したのは、娘として育てた姪の瞳子。
肉親を失い、幼い姪を抱え呆然とする和孝に「笑顔」と微笑む瞳子。
両親を失った幼子を守らねばと、決意を新たにした和孝の覚悟が伺える。
独身を通したらしい和孝。
ともすると、幼子を抱えていたことが結婚できなかった原因かも。
でも同時に、瞳子を育て上げることが、生きる支えになったのだろう。
3. ラストの「今でも大好き」
清隆をバス停に送った瞳子が告げる「今でも大好き」。
叶わなぬ恋に傷ついた男なら、同じセリフ告げたい相手は必ずいる
自分は相手に疎まれているだろうから、こんな場面はありえないし、あっても意地を張っちゃうかもしれないけど、本心では「今でも大好き」と叫びたい人はいる。
ただ、目の前の現実を大切にしがちな女性にも、同じ思いがあるのかどうかは分からない。
男の自分は、叶わなかった恋の感情を引き釣り出され、エンドロールの間中、涙が止まりませんでした。
4. それでも、瞳子は忖度間違い
人の人生の是非を論じられる身分じゃないけど、それでも瞳子が妊娠を清隆に告げなかったのは、忖度間違いな気がする。
海外に飛び出そうとする恋人を邪魔したくない気持ちは分かる。
それでも、自分の子供の運命に関わる権利はあるはず。
結果、流産なったとしても、自分の子の母になろうとした人に、寄り添っていたかったのでは。
この忖度こそがストーリーの主軸になっているが、必ずしも共感できないので、ラストの台詞を言わせるために、脚本家が意図的に課した過酷な運命のようにも感じてしまう。
ただ理由はどうあれ、現実でも愛し合う二人が結ばれないことはある。
脚本家の神の手の仕業であっても、叶わぬ恋を経験していると「今でも大好き」の強さには敵わない。
ここまで波瀾万丈なストーリーとは思わず、ぴっくりしました。
WOWOWのドラマは見ていません。
スタッフ・キャストに惹かれたのと、「3.11」が絡んだ話ということで鑑賞しました。
震災のシーンが出てくるのは覚悟してました。
けれど…
ドライブ中にトラックが突っ込んできて両親を失うのに始まって
・体調不良でオーディション当日に意識を失い
・オーディションは結局参加できず、さらに妊娠と分かり
・彼には知らせず一人で育てると決意したものの
・彼とは分かれる形となってしまい
・なのに流産してしまうし
・父親(おじ)の病気 余命1年と分かり
・親友から元カレと暮らしていると手紙が届き
・まだまだ続きますが省略っ
…
なんですか、この苦難苦行のてんこもり…
フランダースの犬のネロ
母をたずねてのマルコ
ペリーヌ物語のペリーヌ
家なき子のレミ
往年の「カルピス名作劇場」の主人公たちが頭をよぎってしまいました。
(※ 家なき子はカルピス劇場ではないかも…)
ヒロイン役の有村佳純さん
弱そうに見えて、実はとてもたくましい女性を熱演・好演してます。
上手な女優さんとあらためて認識。
最後に
「田舎の道っていいよね」
こんなセリフだったかと思うのですが
田舎の道。赤信号。車の中でキスする場面。
信号はとっくに青。
他の車がまったく通らない交差点で、じっくりキスした後のセリフ。
クラクションとは全く無縁の交差点のひとコマ。
今回のお気に入りです。
☆映画の感想は人さまざまかとは思いますが、このように感じた映画ファンもいるということで。
たくさんのシーンが心に残る
この8月に東京芸術劇場で芝居「お気に召すまま」を観た。坂口健太郎と満島ひかりが主演のシェイクスピアのラブコメディである。そこそこ笑えて面白い芝居だったと記憶している。
実物の坂口健太郎は背が高く肩幅が広くて腕も太い、いわゆる偉丈夫である。膂力溢れるその肉体から静かに放つエネルギーは、分厚い存在感となって舞台を支配していた。これほど肉体の印象と人物の印象が乖離している俳優も珍しい。
そういう意味では本作品の、寛容で温厚だが生のエネルギーに満ちている主人公清隆を演じるのに最適の配役だったに違いない。リアリティのある、とてもいい演技をしていた。相手役であるもうひとりの主人公瞳子を演じた有村架純は「フォルトゥナの瞳」のときに比べて目に力があった。坂口健太郎に負けない、素晴らしい演技だった。
子供が幼いうちに死んだ両親は子育ての苦しみを味わわない代わりに、子育ての喜びを味わうこともない。子供を引き取った人は子育ての苦しみと喜びの両方を引き継ぐ。いい人間に育ってくれたらそれだけで喜びになるだろうが、反社会的な人間になってしまったら、苦しみは何倍にもなる。自分の子育ては間違いだったのか。本作品では、育てた人と育てられた人の双方の視点が語られる。
運命の女神は屡々残酷になる。登場人物たちの殆どが善人で、他人の立場に配慮し人の気持ちを思いやって、清く正しく美しく生きてきた。なのに悲惨な目に遭う。それはときに人災であり、ときに自然災害だ。
しかし誰も、運命を呪うことも他人のせいにすることもなく、自暴自棄にもならない。ただ日常生活を淡々と、人との出逢いやふれあいを大切にしながら生きていく。別れもまた、出逢いと同じくらい大切な宝物だ。人は別れた人の思い出を大事に心の奥に仕舞い込む。
島崎藤村の詩を思い出した。「惜別の歌」として広く知られているのでご存知の方もいるだろう。
わかれといへば むかしより
このひとのよの つねなるを
ながるるみづを ながむれば
ゆめはづかしき なみだかな
人との出逢いに限らず、事故との出遭い、災害との出遭いは、運命と言うよりも偶然と縁起の為せる現象で、人知の及ばぬところである。恨んでも仕方のないことだ。人はいいことも悪いことも、楽しいことも苦しいことも、すべてを受け入れてただひたすら生きていく。
本作品は人間をやさしく見守り、人生を力強く肯定する。人は泣き、人は笑う。出逢いがあれば必ず別れがある。そうやって人生が過ぎていく。観終わったあとも沢山のシーンが心に残っていて、瞳子の涙と笑顔がいくつもいくつも脳裏に浮かぶ。素晴らしい作品だと思う。
闇があるから光がある
小林多喜二の名言
闇があるから光がある。そして闇から出てきた人こそ、本当に光のありがたさがわかるんだ。
世の中は、幸福ばかりで満ちているものではない。不幸であるから幸福がある。
ヒロインは不幸続き
幼少の頃両親が交通事故で自殺
未婚の母を決意するも死産
友人に彼氏を奪われる
育ての親が癌で他界
夫が詐欺で逮捕
ヒロインの元彼も不幸な過去を背負っている
生きる意味を探してもがいている
ダイナーで気づいてはいたが知英の日本語の上達ぶりがすごい
日本人役や在日朝鮮人役でも充分いける
むしろ韓国人留学生の設定のため日本語が上手すぎて逆に不自然
「弱い男!」とヒロインの夫を罵る時だけ韓国語寄りの日本語
韓国じゃなくて日本を中心に俳優業をすることに言葉の問題で無謀だと当初は思っていたが彼女はたいしたもんだ
任侠学園では悪役だった光石研がヒロインの育ての親役を好演
盛岡気仙沼住田でロケ
岩手では北上だけで盛岡上映無し
宮城は石巻だけで仙台無し
近畿は京都のみで四国は香川だけで知らない町
東京山手線内は渋谷のみ
もっと多くの人に劇場で見てもらう努力は初めから放棄したのか
これも予定通りだろうけど上映期間も短い
WOWOWの連ドラ総集編とは思えないほど良作だけに残念
共感できない部分はわりとあった
その一つにいくら好きだからといって迷惑をかけたくないとはいえなぜ彼氏に黙って産む決意をしたのか
でもそれはそれほど重要なことではないともしばらくして思えてきた
僕は女じゃないから共感をそれほど大事にしていない
世の中自分とは違う人がいたっていい
共感できないけどそういう人もいるんだなと思えたらいい
夫や友だちや職場の仲間なら共感もある程度大事だが世の中の全ての人と共感できるわけないじゃないか!
これは連ドラの総集編?
遠出した甲斐があった
月川翔×岡田惠和×有村架純でドラマは見ていなかったので、是非見に行きたいと思い、東武練馬まで見に行きました。
震災自体の話は序盤のみでしたが、震災のボランティアを通じて出会う人々の生き様が描かれていました。
かなり展開が早く場面がコロコロと変わっていくので、あまり飽きずに見ることができました。
それにしても、泣かされました。
主演の有村架純さんは流石。
高校生役から母親役まで全く違和感のない演技をされていて、この物語を瞳子の生涯、人生としてみてしまうほどです。
知英さんもナチュラルな芝居がとてもこの役に合っていたと思います。
お目当の1つでもあった岡山天音さんは途中からの登場でしたが、周りのベテランキャストに負けることなく、馴染んでいて良かったです。
また、デザイナー渋井直人の休日以来の光石研さんとの絡みも最高でした。
映像、音楽共に綺麗で切なくも勇気付けられフルそんな物語でした。
ラストも良かったです。
消化不良
ドラマは未視聴です
冒頭に衝撃的なシーンが続き、見るのがしんどくなります
どうやら総集編のようで、登場人物の心情を描くことよりストーリーを進めることが優先されます。
どうしてそう思ったかという内面の部分が描けていないし、あの時こうだったから今こうしているのだと伏線になる部分が無いので突然話が進みます
親子、カップル、震災とテーマが多いので、どれか一つに絞って深くやるべきです
坂口健太郎の生い立ちも複雑なのに、生かされていないし悪者のイメージしか残らない。仕事の関連性もない
監督が好きなので、うまいと思うシーンや撮り方もあったのですが、登場人物にイマイチ共感出来ず残念でした
パンフレットが無かった事もがっかりです
ヒューマン・ラブ・ストーリー
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