「【”夢の車を追い続けた天才的カーエンジニアリングの、アメリカンドリームから転落して行く姿をほろ苦くも、スタイリッシュに描いた作品。””DMC ー12”が走るシーンは格好良いのだが・・。】」ジョン・デロリアン NOBUさんの映画レビュー(感想・評価)
【”夢の車を追い続けた天才的カーエンジニアリングの、アメリカンドリームから転落して行く姿をほろ苦くも、スタイリッシュに描いた作品。””DMC ー12”が走るシーンは格好良いのだが・・。】
ー ジョン・デロリアン:天才的カーエンジニアリングとして、史上最年少でGMの副社長に上り詰めるが、自らの夢の車を作るため、自ら”デロリアン”を立ち上げた男。ー
■感想
・GM時代に設計した”GTO”や、ガルウィングのデザインも印象的な”DMC ー12”
ー「バック・トゥ・ザ・フューチャー」でタイムマシンとして、華麗に登場しましたね!ー
が、実際に走るシーンは、興奮する。
・だが、映画の作りとしては、やや雑である。
・ジョン・デロリアン(リー・ペイス)の粋なアメリカンドリームを体現した姿や、派手なパーティーシーンなど見所はある。
・が、ジョンが資金繰りに困った際に、麻薬の運び屋でFBIのおとり捜査に協力したジム・ホフマン(ジェイソン・サダイキス)とジョンとの関係性などの描き方が、粗い。
・ ジョン・デロリアンの裁判シーンが、劇中随所で挟み込まれながら、物語は進むが、編集もあまり良くない。
<ジョン・デロリアンは、資金繰りに困り、御隣同士で親しくなったFBIのおとり捜査に協力したジム・ホフマンに3000万ドルの麻薬取引を依頼するが、裁判でジム・ホフマンはその事実を曖昧にし、結果ジョン・デロリアンは無罪を勝ち取る。
が、彼はその後、新車を開発することは出来なかった・・。
ジョン・デロリアンはカーエンジニアリングとしては、天才だったが経営者としては不適格だったのである。
ラストのジョン・デロリシーンを話さなかったジム・ホフマンへの”DMC ー12”のキーを机に置いて去るシーン、そしてジム・ホフマンが満面の笑みで”ガルウイング”を開け、キーを回すが、エンジンがかからないシーンなど、粋なのだが・・。
ニック・ハム監督!
題材は良いし、ジョン・デロリアンを演じたリー・ペイスの格好良さをもっと活かしてくれよ! と思った作品。>