「アニメだけどモノづくりの哲学が詰まっている」映画大好きポンポさん keytonさんの映画レビュー(感想・評価)
アニメだけどモノづくりの哲学が詰まっている
アニメーションで表現した映画製作の映画は私自身観たことがなかった。しかしながら、アニメだからこそ伝えられるモノづくりのモットーのような精神を簡潔に表している。映画オタクのジーンは自分に自信がなく、ポンポさんに新作の映画の監督を任される。
なぜ自分が監督を任されたのかと尋ねると、現実世界に充実感を感じていないからと答えた。彼女や友達がいるリア充だと現実に満足していて創造性の伸びしろがないことを示す。ここで私は高揚感を感じ、ちょっと意外であった。そこからとんとん拍子に映画製作が進み、制作に関するトラブルがなかったのは違和感があるが、クランクアップまでの道のりは飽きずに見れた。
最大の見せ場であるフィルムを切るシーンは派手ですごいと思った。もし、実写レベルにしてしまうと、派手な描写ができなくなり、台詞に説得力が、低いラインでしか伝わらないかもしれない。
アニメにするとアニメーションならではの派手な演出や、ジーンの目や孤独といった「映画しかない男」というキャラクターをしっかり見せつけてくれた。
「映画を観るのは無駄な時間かもしれない」と思っている人は鑑賞することを勧めます。後半になって、銀行からの融資のプレゼンがリアルで、今作で映画館で映画を観るのは無駄ではないと思えるシーンになっています。
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