劇場公開日 2021年6月4日

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「リアルな映画制作過程の描写が、映画好きにはたまらない❗」映画大好きポンポさん kokoronさんの映画レビュー(感想・評価)

5.0リアルな映画制作過程の描写が、映画好きにはたまらない❗

2021年6月9日
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公開までノーチェックだった作品。たぶん予告編もあまり流れてなかったと思います。信頼できる方達のコメントをみて、観たくなって…。そしたらもう、すごく面白かったです❗❗

わたしは特にアニメファンではないので、正直最初は「アニメか―」って思いました。でもこの作品をみて、アニメだからこそできること、スケールだったり、新しいストーリーだったり、絵のおもしろさや美しさだったり、表現だったりがあるのだなあと、アニメの可能性を再確認しました。

舞台は、ハリウッドならぬニャリウッドです。ほらもう、実写化は無理そうでしょ?

主人公は冴えない映画製作アシスタントのジーン君。とても自信がない男の子なのですが、唯一映画が好きだという点では、誰にも負けない。リア充ではないため、映画の世界にのめり込んでいるタイプです。

タイトルになっているポンポさんは、天才映画プロデューサーの女の子です。天才映画監督のおじいさんと一緒に暮らしていたため、自ずと映画の英才教育を受けたようです。幼い子供のように見えますが、年齢不詳の不思議ちゃんで、なんとワンマンで毒舌でドSです!

もう一人、この映画のヒロインになる新人女優の女の子が重要キャラクターで、彼女のシンデレラストーリーも見所です。

ポンポさんの使いっぱのようだったジーンくんが、ある日、ポンポさんの書いた脚本の監督を任されます。尻込みしていたジーンくんが、撮影から編集、公開まで、困難な試練にぶち当たりながら、映画を完成できるかどうか…。

この、ポンポさんが書いて、ジーンくんが監督する、劇中劇である映画「マエストロ」自体が、初老の男性が主人公の、名作になりそうな重厚でおそらく感動的な作品なんです。(すごく実写版が観てみたい!)

製作過程もリアリティーがあります。常日頃から、映画やドラマの製作って、例えば大きな家を一から建てるがごとく大変なんだろうな、と思っていましたが、想像以上にトラブルが降ってわいてくるんだなあと気づきました。

わたしはもう一回観に行くと思います。

kokoron