2人のローマ教皇のレビュー・感想・評価
全54件中、41~54件目を表示
「汚い戦争」への悔恨と赦し
アマプラ派で、Netflix未加入なので、映画館で観ました。
たまむすびの町山解説の通り、お爺ちゃん2人がイチャイチャするブロマンス要素も愉しいですが、やはり一番グッときたのは、ベルゴリオ枢機卿が語った悔恨でした。
🙏
正直不勉強で、軍事政権下での圧政(汚い戦争)については無知でした。
Wikipediaで復習し、弾圧で国民の3万人近くが行方知らずになった事、弾圧に協力したとカトリック教会も批判された事を、確認しました。
ベルゴリオも同様の批判の対象に。
ただ、彼が弾圧に積極的に加担した事実はなく、独裁者に声をあげられなかった事情も、同情されてもいます。
白を黒に変えてしまう独裁者に、闇雲に立ち向かうのは、本当の勇気でしょうか。
そこで命を落としてしまっては、蛮勇にすぎないのでは。
表面上は従っても、命を無駄にせず、できる何かを模索すべきでは。
事実、映画でも語られたように、ベルゴリオが逃亡に協力し、救われた命も多い(ベルゴリオズ・リスト)。
それでも、貧困者を救おうとした仲間を庇えなかったのは事実。
飄々としていたベルゴリオ、悔恨に沈んだ表情が印象的。
ただ、その悔恨こそが、彼が人に耳を傾け、頑な心に(妥協ではない)変化をもたらしたのかもしれない。
だからこそ、神には赦しを与える包容力が必要なのでしょう。
🙏
ベネディクト16世が語った"沈黙"は重い。
ただ、信仰がない無神論者にすれば、いない神に言葉を貰えないのは当たり前。
それでも、人生に迷った時、聖書や経典を絶対的正義として規範にできることは、時々羨ましく感じます。
神が自分を見ていると思うことで、自身の行動を律しやすいでしょう。
神との対話は、本来は内省であり、自分の心に育てた神への忖度。
だから、自分で答えを出すことを諦めて、存在するはずのない天の神を求めてしまうと、"沈黙"を感じてしまうのかもしれません。
静かで重みのある会話
クリスチャンではないので、表面的な部分しか分かりませんが、2人の会話から悩みやこれまでのことがストーリーで語られてなかなか興味深かった。
演技派なので仕草や声の出し方などがやはり上手い。
2人でサッカーを観る場面は教皇とは思えず面白い場面でした。
Netflixは良い作品作ってますね。
妥協と変化
馴染みのない世界ではあるが、様式のディテールの描写に別世界に誘われる。頂上に居る2人の語り合いは緊張感が持続し、その中で交わされる会話の質の高さにグッと引き込まれてしまう。高齢の2人、頑固であって当然のはずが、なぜか波長があい邂逅する。その安堵感はひとしお。優しい気持ちにしてくれる。
人は老いても変わることができると説く。懺悔と赦しという宗教的モチーフを使って、変化する勇気を鼓舞する。実に清々しい。現教皇の懺悔を通して、その普遍性が尊ばれる。
ウィットに富んだエンドロールは大好物である。観終わった感の満足感が増す。挑戦的な舞台設定を自由に扱うNetflix 。最近立て続けに名作を生んでいるが、象徴的な一本かもしれない。
性善説に基いた創作!!
多くの群衆や観た事がない景色を沢山拝めるのは刺激になりました。内容自体は空想で作られたものとの事で、本当かなあと退屈でした。金融マフィアや小児性愛者の集うバチカンのイメージ回復の為の映画だと思います。
正反対な2人の対話劇
前教皇ベネディクト16世は、度重なるバチカンの不祥事などにより、異例の生前退位を表明、名誉教皇となった。その後任が現フランシスコ教皇。現在バチカンには2人の教皇が存在する。
これは、実際にあった2人の教皇の会談に構想を得た物語だという。わざわざ冒頭で前置きされるあたり、流石に題材が題材だからか。片や現職でいらっしゃるし、念頭に置いた方がいいのは確かだろう。
ヨハネ・パウロ2世の逝去に伴い、コンクラーベが開催され、保守派のベネディクト16世が就任する。
数年後、改革派のホルヘ枢機卿(後のフランシスコ教皇)は、辞職の許しを得る為に教皇を訪ねるが、世間に現体制への批判と受け取られると、教皇は許可しない。性格も持論も正反対の2人の主張は折り合う事なく、1度は決裂するが、共に過ごし、語り合う内、互いへの理解を深め、やがて心の重荷を懺悔し合う。
2人のベテラン俳優が、清廉たる聖職者でありながら、一方で悲しみや楽しみや失意に揺れ動く人間味溢れる2人の教皇を、圧巻の存在感と深みをもって演じている。
聖職者2人の会話劇とあって、含蓄ある言葉も多く、台詞回しもよく練られている。
数日間の対談というごく狭く短い間での出来事を軸に、全世界的な一大事たる教皇選出から次の選出まで、またホルヘの過去の回想も交えて、対立からの対話、友好へ、宗教とは、救済とは、人間とは…。壮大なスケールの広がりを見せていく。
精巧美麗なバチカン建築や衣装、美術の数々も見応えがある。
カトリック体制の最前線にあってさえ、時に信仰に迷い、後悔を抱え、取るべき道を模索する姿は、キリスト教に限らず、全ての宗教者、指導者、それらを越えた一人の人間としても、激しく共感出来るだろう。
激動し続ける世界、人心、情勢。誤りを犯さず、迷わない者などいるだろうか。「人は神にはなれない。神の中にある人でしかない」
12億の信者を背負い、政治的意図に振り回され、常に期待と批判に晒され、選択言動全てが全世界の注目を浴びる立場の重圧はいかばかりか。まさに「殉教者になるようなもの」だ。
「妥協したのか」「妥協ではない。私は変わったのです」
エンドロールの背後では、雷鳴が轟き、次第に雨音が激しさを増す。やがて音は止み、鳥達の歌声が聞こえ出す。
「変わらないものなどない」
小難しい人生哲学や宗教観は置いておいて、エンタメ作品として見ても十分楽しい。
生真面目で厳格でユーモアと人付き合いの苦手な学者肌と、交流好きで気さくでウイットに富んだ庶民派。キャラクターを対称的に設定し、2人が認め合い、距離を縮めていく技法は、友情ものの王道。
2人の聖職者が並んでデリバリーのピザを頬張り、サッカーの試合をTV観戦しながら、互いの祖国を応援して一喜一憂するなど、ニヤリとしてしまう要素も多くある。
英語、ラテン語、イタリア語、スペイン語…。作品内では多くの言語が交錯するのだが、英語時には日本語字幕が画面の下部に横書きで、それ以外の言語の時には、下部に英語、日本語字幕は右手に縦書き、時系列や舞台の説明は左に…と、字幕があちこちに行ったり来たりするので、何処に注目すればいいのか、ちょっと見辛かった。
Netflix作品という事で、元々大スクリーンでの鑑賞を想定していないのかも知れないが…。
人は異なる価値観に融通を効かせて営みを続ける
期待以上に面白かった!
主人公は全く価値観が違う二人の老人だ。
信仰が同じ宗教家であっても、二人の溝は深い。
それ位、人の価値観が合致することは早々ないものだ。
しかし、物語の展開とともに、お互いが歩み寄る過程が楽しめる。
この映画では、二人が距離を縮める過程で神の存在が大きく寄与した。
世の中の大半の人は自分の価値観に融通をつけながら、
日々を過ごしているのではないだろうか?
職場であれ、家庭であれ、恋人であれ、100%価値観が合致すればいいのだが、
我慢や譲り合いはあるはずだ。
しかし、価値観のズレがあっても何か共有できる軸があれば、
融通をつけながらうまく共生できるのだと感じた。
その軸は、宗教なのかもしれないし、もっと素朴な要素なのかもしれない。
日々の悩みやモヤモヤを解消してくれるような素晴らしい映画かもしれない。
2人のローマ教皇
内容は他のレビューワーの方が書いてくださったので、私は別の視点からこの作品について語ろうと思う。
この作品で面白いと感じた点に「言語が沢山登場する」ことを挙げたい。フランシスコ教皇の母語であるスペイン語や、ベネディクト前教皇の母語であるドイツ語、英語や、死語と言われているラテン語まで登場している。ただ言語が沢山出てきているというだけではなく、世界中から集まった枢機卿たちの会話に注目していただきたい。たくさんの言語を持つ人が集まる中、「○○さん、久しぶり!」といった挨拶に特に注目だ。枢機卿たちは相手の話す言語に合わせて挨拶をしていた。たとえその言語で多くは話せなくても、挨拶程度は相手の言語で話していると思った。相手を想う"気づかい"の1つではないか。保守的とも呼ばれるローマ・カトリック教会であるが、言語に関しては、とてもグローバルだと感じたワンシーンであった。
ローマ教皇が身近な存在になる好作
これは嬉しい誤算。地味そうなので眠くなるのではと心配したが、ある意味エンターテイメント、インパクトの強い作品だった。まったく興味がなかったローマ教皇が急に身近な存在になった。好きな作品になった。
2005年にローマ教皇となったベネディクト16世(アンソニー・ホプキンス)と彼の後を継ぐことになるアルゼンチンのベルゴリオ枢機卿(ジョナサン・プライス)の対峙。いわゆる保守派と革新派で、考え方はまったく違ったが、対話を繰り返す中でお互いの内面を知り、通じ合うこととなる。
ベルゴリオの回想シーンが随所に挿入され、この作品をダイナミックなものにした。リベラルで悟りを開いたようなベルゴリオだったが、過去に犯した過ちに苦しむ一人間であった。
10億人以上の信徒をもつというカトリック教会。その頂点に立つローマ教皇とて我々と同じ人間だったんだなあ。めちゃくちゃ勉強になるし、温かい気分にも浸れる好作だ。
神父も一人の人間
信仰している宗教が全くなく、あまり宗教に詳しくはないが、ベネディクトとベルゴリオの二人の会話を楽しむことができた。
保守派のベネディクトと改革派のベルゴリオは本来は価値観としては真反対の人間である。そのためベネディクトとは当初はベルゴリオを一方的に毛嫌う態度を取るところから始まる。その時点から彼の人間味あふれる姿が見え始めるわけだ。
その後ベルゴリオが辞職を提出しにベネディクトに会いに行く事をきっかけに、彼らが会話を交わすのだが彼らも司教の前に一人の人間である。サッカーも好きであれば、ピアノも弾く。ビートルズが好きであればピザも頬張るように食べる。
神格なる職業であるが、人間味あふれる一面をとても楽しむ事ができた。
神父を取り扱う作品は日本ではあまり身近にある存在ではないため、しっかり理解をできてるかどうか不安にも思うが、この作品は彼らの会話を楽しめる作品のため気軽に見ることができる気がする。楽しかった。
リーダーにも心の闇はある
世界中に12億人以上の信者がいるローマ教皇。その前任者だったベネディクト16世と現職のフランシスコ、その二人の心の闇を扱った映画。宗教家だけでなく、会社社長や教師など全てのリーダーと呼ばれる人に関わる問題として大変興味深く見させていただきました。
重厚な2人芝居にご満悦
宗教を扱う映画なので、映画をみる人間の宗教に対するプライオリティが作品の評価を分けるのかなとも思ったりしましたが、私は純粋に2人の人間の友情物語を楽しませて頂きました。いろいろネットフリックス作品には批判がありますが、私はこうして劇場でしっかりみられたらネットフリックス ウェルカムです。
NetFlix作品では文句なし!主役の演技が圧巻
NetFlix作品を映画館で観るのはローマ以来。アイリッシュマンにしようかマリッジストーリーにしようかと思ったが、時間も丁度いい2人のローマ教皇にしたが大正解!文句なし素晴らしい映画だった。アンソニー・ホプキンスとジョナサンプライスの保守的な教皇と大衆に寄り添う教皇のやり取り、演技が見応えあった。教皇卿やコンクラーべ、アルゼンチン近代史も知る事が出来勉強にもなる。アンソニー・ホプキンスとジョナサンプライスの演技だけでも見応えがあり観て良かった。脚本も素晴らしいし、エンディングシーンの仲良くサッカーW杯をピザ食べながら観戦も後味がいい。Netflix作品ではNo.1。色々考えさせられる映画でもありお奨めしたい。NetFlix作品はあまり評価しないが、この作品はアンソニー・ホプキンス、ジョナサンプライスの演技が文句なしで満点です。
信仰のジレンマ、無力感、告解、沈黙、そして…その先
多分、あまり注目されてない映画のように思うが、予想以上、期待以上の物語だった。
僕の表現力不足で、上手いキャッチも見つからないが、まず、ベネディクト教皇を演じたアンソニー・ホプキンスと、ホルヘ・マリオ枢機卿(今のフランシスコ 教皇)を演じたジョナサン・プライスの演技も光る。
物語は、先般、来日したフランシスコ教皇が枢機卿の際の、ベネディクト教皇との対話が中心だ。
そのなかで、2人の信仰のジレンマや、政治との関わりのなかでの無力感、告解、神の沈黙、疑問、相対主義の台頭、そして、赦しと新たな大きな一歩が綴られる。
フランシスコ教皇は、日本では、広島と長崎での祈り、核兵器の根絶や原発の見直しを訴えたことが主なニュースとして取り上げられたが、僕は、来日より前の難民の日に向けた、先進武器輸出国を強く非難する声明が、的を得て強烈な印象だった。
大量の武器を作って輸出し、紛争を後押しして、紛争地で多くの命が失われ、そして、多くの難民が生まれるのに、その難民の受け入れを先進武器輸出国は一体拒否することができるのかという強い非難の内容だったように思う。
2人の対話からは、ローマ教皇も、普通の人と同様に、好きなことや趣味があり、健康や日常の周りの人々の作業にも気を配る一方、職責を全うするために様々な葛藤や苦悩を抱え、その感じ方は、僕達のそれとほぼ一緒ではないのかということが感じ取れる。
しかし、やはり、自分自身にも信仰のジレンマがあることや、世の中が変化していくなかで教会はどうあるべきか逡巡する姿、神父たちの小児愛を巡る教会としての不適切な対応、トランスジェンダーなど新しい価値観の挑戦、相対主義の台頭による影響、そして、政治とどう向き合い、どのように政治に影響を与えていくのか、やはり葛藤は大きい。
ベネディクト教皇は元ナチ呼ばわりされ、ホルヘ・マリオ枢機卿は右派軍事政権に加担したとして批判も受けていた。
一方で、ベネディクト教皇はルールを重んじる保守派、ホルヘ・マリオ枢機卿は改革派として対象的に語られらる場面もある。
しかし、2人きりの対話を通じて共通の価値観を見出そうとする姿を見ると、今僕達に一番足りないと思うものを感じるし、神と人間の物語の描かれたシスティーナ礼拝堂での2人のやりとりは、ここにまた、ひとつ、神と人間の物語が一場面として追加されるのだと期待させられる。
神は実は沈黙などしていなかったのではないか。
システィーナ礼拝堂に一瞬ジャズが流れる。
システィーナ礼拝堂にミケランジェロが描いた神と人間の物語は、本当に多くの場面が表されていて、異なる個性的な音が融合して躍動するジャズのようなものだと思わせる。
そして、ベネディクト教皇とホルヘ・マリオ枢機卿はアルゼンチン・タンゴを踊る。
ビートルズだって好きだ。
音楽が時代とともに変遷したように、宗教も変わって構わないのだ。
多くの価値観が生まれ、対立を乗り越え調和が生まれるのは必然なのだと考えさせられる。
良きものは残し、他を変化させることは可能なのだ。
こうした2人の教皇の引退と就任に至るまでの背景にあった対話の物語を観ると、改めて、カトリックが相対主義を乗り越え、魅力的な宗教に脱皮しようとしているように感じるのは僕だけではないように思う。
僕達のその先は、悲観するようなことばかりではないはずだ。
「流す涙は嬉し涙が良い」
フランシスコ 教皇の言葉だ。
※再び、Netflixにやられた感があった。
最強お爺ちゃんトークムービー
お爺ちゃんトークムービーの傑作、ここに誕生である。
Netflix作品が席巻した第77回ゴールデングローブ賞で4部門ノミネート。ジョナサン・プライスが主演男優賞でアンソニー・ホプキンスが助演男優賞候補なのに戦略を感じる...(まあ既報通りなんだけど)。
2012年、ローマ教皇ベネディクト16世退位直前のローマで、当時の教皇ベネディクト16世と現在の教皇、最近来日したことでもおなじみ教皇フランシスコ(ベルゴリオ枢機卿)の対話劇。
実際にこんなに密なやり取りがあったかといえばそれはフィクションであろうが、脚本は実際に彼らが述べた言葉をもとに構成されているそうだ。
2012年といえば、ベネディクト16世の机から機密文書が持ち出され暴露された「バチリークス・スキャンダル」の年。それ以前に発覚した性的虐待問題とともに教会大揺れの年である。心なしかお疲れのご様子のベネディクト16世の元に、偶然と必然が重なってベルゴリオ枢機卿がやってくる...。
アンソニー・ホプキンスが演じるとガッチガチの保守派であるベネディクト16世も、硬いながらもキュートなおじいちゃんに見えるから面白いものだ。ジョナサン・プライス演じるベルゴリオ枢機卿は最初から飄々とした人気者の体で登場するが、彼の苦悩の深さが見どころでもある。
ダンシング・クイーンを口笛で吹くベルゴリオ枢機卿。辞表を受け取らせたいベルゴリオ枢機卿と受け取らないベネディクト16世のお爺ちゃんらしい丁々発止(ヘリコプターでのやり取りが特におかしい)。ピアノを弾くベネディクト16世。ビートルズについてのおかしなやり取り。スポーツバーでサッカーで盛り上がるベルゴリオ枢機卿。基本的に、彼らも人間なのね...という緩やかな会話のテンポで物語は進む。お互いに「妥協と変化」を持ち出したり、「枢機卿の2割しか分からない」ラテン語で会話を始めたり、機知に富んでいる。
ふたりの宗教的価値観の対立から始まる対話は、途中緩み、中盤で退位を打ち明けるベネディクト16世に、ベルゴリオ枢機卿が語る過去、そして教皇の告白でまた緊張が入る。緩急がよい。そしてアンソニー・ホプキンスがピザの前でお祈りを続けるため、ピザを取れないジョナサン・プライスの微笑ましさよ...。
カトリックには全く詳しくないけれど、教皇が背負うものとか、信じる心とか、痛みを伴う過去とか。薄らと感じ取れた。彼らを徹底的に最初から最後まで、特別な者でなく「ひとりの人間」として描く。ベネディクト16世の苦悩と希望、ベルゴリオ枢機卿の悔恨と希望。互いが互いを受容する光景が印象的だった。
かなりの部分、2人のお爺ちゃんの対話で構成されるので、若干だれる部分もあるものの、それでもアンソニー・ホプキンスとジョナサン・プライスの表情とやり取りに魅せられる。若者には出せぬものがありますね...。
そしてラスト・シーンが最高に微笑ましいので、ラストまでじっくりご覧ください。
それにしてもこの映画の邦題、法王という呼称から変わる前から「2人のローマ教皇」だったと思うんだけど...先見の明...?
全54件中、41~54件目を表示