月影の下でのレビュー・感想・評価
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30点
映画評価:30点
めちゃくちゃ面白そうな設定でした!
不可解な死に方をする大量殺人事件が勃発、
その影で蠢く青いフードの人物
そして主人公はその事件を人生賭けて追い求める
もう楽しそうですよね。
でも、期待はしないで下さい。
冒頭以外、ずーっと低空飛行が続きます。
個人的な意見ですけど、
主人公目線ではなく青いフード目線の方が、
面白くなったと思うんですよね。
というのも、色々真相が見えてきても
驚きもないし、ワクワクもしなかったんですよね。
「まぁ、そんな感じなんだろうなぁ(棒読み)」みたいなリアクションでした……
だから別に隠す必要性がないというか、
むしろ少しでも気付かれない様に、わざわざ肌の色を変えてくる辺りがイラっとくるというか。
所々に垣間見える稚拙さも微妙で、
値切って買ったブレスレットを使い回すとか
飛び飛びの内容で堀り方も浅いので、登場人物に全く感情移入が出来なかったり
色々勝負してないよなぁ、という印象。
設定は面白いのに、無難に作り過ぎて
何にも得られない時間食い虫みたいな作品になっていました。
う~ん。
違う作品に時間を使った方が良いと思います。
【2024.4.15観賞】
オカルトではなくSFミステリー
変死者の首筋の穿孔から吸血鬼物かと思ったけど内容はSFミステリー。
9年周期で現れる謎の女性と変死事件を追う主人公の話。
設定に「?」という部分はあるが、哀しく余韻のある終わり方は嫌いじゃない。
人種差別やそれが引き起こす怒りや争いが根底にあるのも現代風。
劇中では具体的に描かれてないが、物語の背景にあるのは、一市民の行動に始まり、その報復が更なる報復を呼び戦禍が広がっていく事実。それはアメリカの黒人弾圧によるデモや戦争の拡大も連想させ、今まさに世界各地で起こっている問題にも結びつく。話はよくあるSF映画だが、背景が違うと印象も変わる。
30年間事件を追う刑事の執念
9年に一度起こる殺人事件と、30年に及ぶ刑事の執念。
事件を追う刑事の執念と半生を描く演出はなかなか良いが、この9年に一度のイベントの種明かしが肩透かし。短編SFのような軽い後味。
延々と貯めておかれた期待感を上手く満足させるには、それなりの答えの見せ方というのが必要で、この演出のアイディアが不足したまま作ってしまった感じ。この部分が物凄く良ければ、まあまあの秀作になったかなと思う。
SF好きにはたまらない設定
2024年、フィラデルフィアが何かの攻撃を受けて炎に包まれているところから物語は始まる。
時は遡って1988年、コンサート中のピアニスト、バスの運転手、料理中のコックが次々と目と鼻から血を流しながら謎の死を遂げる。警官であるトーマスは、有力な容疑者を見つけ追いかけるが、取り逃した挙句、容疑者と思われるパーカーを着た黒人女性は地下鉄に轢かれて死んでしまう。この女性は死ぬ前に、「また会える」と意味深な言葉を残していて謎は深まる。
死んだ女性が9年後に現れるのだが、生きていた理由は、なるほどと思うくらいよくできたプロットで理論的に破綻していない。
1997、2006、2015と9年おきに現れる理由は、月と地球が最も近づく周期と関係があるらしい。引力によって時空の歪みが生じ、タイムワープが可能になる。タイムトラベル物は、制約があった方がドラマとしては深みが増すようだ。
ドラマ『Dark』と同じく特異点にしかタイムトラベルできないという設定が物語を面白くしているし、9年単位で変遷するパーカーの姿が事件に取り憑かれた男の狂気を雄弁に語ってくれる。
女性の謎もキレイに回収される結末で、なかなかの一本でした。
まさかの、執念、理解者がいれば
猟奇的殺人事件を追うミステリー刑事映画と思いきや、まさかのSF。
一人の刑事の執念にはあっぱれ。ただ、理解者が一人ぐらいいても良かったかなー、と思いました。客観的に見ても不可解なことが起きていることは一目瞭然だったので。
でも全体的に纏まっていて、面白い作品でした。
およそ30年に渡る捜査の追憶
1988年、謎の大量出血で死亡する事件が多発し犯人と思われる女性は犯行方法が不明なまま死亡する。それから9年後、事件は再び発生し…。
Netflix独占配信作。およそ30年に渡る1人の刑事の捜査を追ったSFミステリーで、ラストは衝撃よりも辛さが強く心が痛い良作でした。
設定は本編に練り込んで欲しかった!!
特に面白くはない洋ゲーのような印象です。殺人犯か特殊能力者ですが、特に象徴的に描かれている訳でもなく、全くインパクトがありませんでした。最後に一気にネタバレを語られても全く驚きが無く、設定は劇中に練り込んで欲しかったです。
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