「他人の振り見て、我が振り直せ!?」マイ・フーリッシュ・ハート 万年 東一さんの映画レビュー(感想・評価)
他人の振り見て、我が振り直せ!?
イーサン・ホークが演じた「ブルーに生まれついて」でのチェット・ベイカーは全盛期を描いた若い彼を、演じる俳優も男前であり、小綺麗にヤンチャで甘えん坊なイメージもあったが、本作でのチェット・ベイカーはシワだらけで死期迫る鬼気迫る雰囲気を醸し出し、本当にどうしようも無い姿を曝け出す感じが観ていて、痛い!?
都合が悪かったり、親族や関係者などから訴えられたりに身を構えたのか?登場人物など事実とは無関係な説明のテロップに少し戸惑う。
序盤から刑事が主役のように登場し、そんな彼の物語が蛇足で興味はチェット・ベイカーにしかない訳でテンションが下がったりも。
正々堂々と最後の日々を描いた作品と文句を付けて、架空の人物は排除し真正面からチェット・ベイカーを描いて欲しかったが、演奏シーンや演じた俳優の雰囲気など良い所もあるし、なかなか渋い作品になっているのでワ!?
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