「前半までは傑作の香りが漂っていたが、凡庸な展開に」A.I.ライジング bionさんの映画レビュー(感想・評価)
前半までは傑作の香りが漂っていたが、凡庸な展開に
相手の好み通りにプログラミングされているだけでなく、相手の行動パターンでチューニングしていくアンドロイド。しかも、知的な美人のルックスをまとっている。その上、性的パートナーにもなってくれる。
こんなアンドロイドが一緒にいるという条件で、仕事を断る男性宇宙飛行士がいると思えない。(女性のみなさん、ごめんなさい)
Alとロボット技術が発達した今では、人間と見分けの使いないアンドロイドは、もう絵空事ではなくなっている。
主人公が、アンドロイドであるニマーニに対して精神的にも肉体的にも密接に繋がろうとする。ニマーニもそれに応える。
そりゃのめり込むよね。あのルックスで完璧な恋人を演じてくれるんだから。
主人公は、基本OSを除去して、自分と過ごした経験値だけでリブートすることに成功する。(OSを除去したら何も起動するはずないんだけど。脚本家が無知!)
より人間に近づくはずが、ニマーニが予期せぬ行動をみせる。ここから、ホラーチックに進むのかと思いきや、凡庸な展開にがっかり。
テンションがさがったまま結末をボーッと見ているときに、ブレードランナー2049を思い出した。
Kとジョイは、肉体的には結ばれることは不可能だが、Kにとってジョイはかけがえのない存在になっていた。ニマーニよりもジョイの方がいいな。圧倒的にジョイの方が心を満たしてくれるから。
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